膝の具合が悪く、徹底した管理が必要なためだ。
「キ・ソンヨン先輩は本当にたくさん治療を受けている。それを見ながら本当に胸が痛くなった。キ・ソンヨン先輩が僕に、“お前が早く成長してこそ、兄貴が休める”と言った。その気持ちを理解するようになった」
パナマ戦の後、ファン・インボムが「キ・ソンヨン先輩が早く引退できるように、もっと頑張りたい」と語ったのも、こうした理由からだ。
「自分の欲だけで言えば、キ・ソンヨン先輩が引退しないでほしい。もっと学びたいし、一緒にプレーしたい。でも、キ・ソンヨン先輩の状態を考えると、そんなことを言うのは申し訳ない。
僕は坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンターと大田を行き来するだけでも大変だったが、キ・ソンヨン先輩は欧州と韓国を往復している。だから、僕がもっと頑張って、韓国サッカーを心配するキ・ソンヨン先輩に安心して引退してもらいたいと思った」
兵役免除の恩恵を受けたファン・インボムは、欧州進出の可能性が開けた。
2016年には、ポルトガルの名門ベンフィカがファン・インボムに関心を示したことがある。最近も、様々なルートを通じて欧州進出のうわさが流れている。
「欧州にはぜひ行きたい。(ファン)ヒチャンが話をたくさんしてくれる。ヒチャンは最初、(所属する)ハンブルガーSVハンブルクがドイツ2部リーグだから物足りなさを感じたが、スタジアムの雰囲気を経験すると、行って良かったと思ったらしい。どのスタジアムに行っても満員で、盛り上がっているそうだ。
僕もそんな所でプレーしてみたい。成長に大きく役立つだろう。僕のプレースタイルもドイツやスペインに合うと思う」