ラ・リーガ再開初戦を欠場したイ・ガンイン(19・バレンシア)が、レアル・マドリード戦での出場を待ち望んでいる。
来る6月19日(日本時間)のラ・リーガ第29節、バレンシアは敵地でレアル・マドリードと対戦する。イ・ガンインにとっては、強豪レアルを相手に自身の技量を証明するチャンスだ。
イ・ガンインは、去る13日にホームで行われた第28節レバンテ戦でベンチ入りするも、出場機会を得られなかった。
新型コロナウイルス感染症の影響でリーグが3カ月近く中断され、思うようにトレーニングをできなかった選手の体力やコンディション面を考慮し、交代カードは本来の3枚から5枚へと増えている。
だが、イ・ガンインにはプレータイムが与えられなかった。
バレンシア率いるアルベルト・セラーデス監督は、レバンテ戦で4人の選手を替えた。イ・ガンインの立場としては惜しい選択だった。
セラーデス監督がレアル戦のラインナップに変化を与える可能性は大きい。
レバンテ戦はチーム全体が鈍いパフォーマンスを見せた。特にダニ・パレホ(31)やフランシス・コクラン(29)、カルロス・ソレール(23)、ゴンサロ・ゲデス(23)など、イ・ガンインとポジションが被る中盤の選手たちが振るわなかった。
加えてバレンシアは今後、中3~4日間隔の強行日程をこなさなければならない。レアル戦後にはすぐ22日にホームでオサスナを迎え撃つ。
選手のコンディションが正常ではないなか、シーズン終了までハードなスケジュールを消化しなければならないため、ローテーションは不可避だ。
イ・ガンインは中断期間を通じて筋肉量を増大させる“バルクアップ”を敢行した。プロの舞台で競争力を強化するべく、フィジカルをアップグレードしたのだ。レアル戦はその効果を証明する絶好の機会だ。
もしもプレータイムを与えられたのならば、世界トップレベルの選手を相手に現在の実力を確かめることができる。
以前、レアルはイ・ガンインの獲得に興味を示したこともある。幼いころから将来を嘱望された有望株で名を馳せた選手だったため、レアルの獲得リストにもイ・ガンインの名前が挙がったと言われている。
イ・ガンインは後半戦での活躍が切実だ。
バレンシアでは未来がないと判断したイ・ガンインは、夏の移籍市場を通じて活躍できるチームへの移籍を模索している。後半戦で自身の価値を証明することで、より多くのチームがイ・ガンインに関心を寄せるだろう。
レアル・マドリードのような強豪相手に素晴らしい活躍をできれば、欧州全体に存在感を示すことができるはずだ。
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