初GPファイナル入賞の韓国17歳、快挙の裏に羽生結弦の師オーサーの存在

ブライアン・オーサーコーチがいるから、チャ・ジュンファンの時代が早く訪れる。

チャ・ジュンファンは12月8日、カナダ・バンクーバーで開催されたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで合計263.49点を獲得し、世界王者のネイサン・チェン(アメリカ/282.42点)、平昌五輪銀メダリストの宇野翔磨(日本/275.10点)に次いで3位に入った。

韓国選手がGPファイナルでメダルを獲得するのは、女子のキム・ヨナ以来2度目。男子選手としては史上初めてのことだ。

チャ・ジュンファンは現在、満17歳。成長の可能性が限りなくあり、今回のメダル獲得で自信を得たことは、2022年の北京五輪に向けてもプラス材料となる。

チャ・ジュンファンは、カナダ・トロントの「クリケット・スケート&カーリングクラブ」で、世界的な指導者であるブライアン・オーサーコーチから指導を受けている。

チャ・ジュンファンとブライアン・オーサーコーチ

(参考記事:羽生結弦の師オーサーが韓国チャ・ジュンファンを「羽生に似ている」と評価したワケ

現役時代には1984年のサラエボ五輪、1988年のカルガリー五輪で男子シングル銀メダルを獲得したオーサーコーチは、元サッカー韓国代表監督のフース・ヒディンクと並び、韓国で最も有名な外国人指導者の一人に挙げられる。10代半ばのキム・ヨナと出会い、五輪金メダリストに育て上げたからだ。

オーサーコーチは現役時代、“ミスター・トリプルアクセル”と呼ばれていたが、指導者変身後は、ジャンプや高難度の技術にこだわらず、それぞれの素質を見極め、表現力を養って長所を生かす指導法を選んでいる。

事実、オーサーコーチがキム・ヨナを指導した当時は、まだ指導経験も多くなかった。しかし、自身も実現できなかった五輪での金メダル獲得をキム・ヨナが達成し、彼の株価は暴騰した。

また2011年にスペインのハビエル・フェルナンデス、2012年に日本の羽生結弦を受け持つと、羽生が五輪2連覇(2014年、2018年)、フェルナンデスが世界選手権で2度優勝、平昌五輪で銅メダルを獲得し、その名を轟かせた。

「不利益を受けない可能性が高い」

オーサーコーチは、チャ・ジュンファンを2015年から指導している。

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