プレミアリーグ出身FWが韓国Kリーグ参戦か。3連覇中の“王者”全北現代が獲得交渉へ

韓国Kリーグ3連覇中の“王者”全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが、プレミアリーグ出身ウィンガーの獲得を検討している。

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だが、新型コロナウイルス感染症の拡大で状況は思わしくないようだ。

全北現代は、昨シーズンの主力を張ったリカルド・ロペス(29・上海上港)とムン・ソンミン(28・尚州尚武FC)の移籍によって空白が生まれたサイドアタッカーを補強すべく、プレミアでの経験が豊富なガンビア出身FWモドゥ・バーロウ(27)の獲得に乗り出している。

(写真提供=ロイター/アフロ)スウォンジー時代のバーロウ

バーロウは2014年にスウォンジー・シティへ移籍し、他クラブへのレンタル期間も含めて3年間プレー。その間、元韓国代表MFキ・ソンヨン(31・マジョルカ)と息を合わせたこともある。

2017年にはイングランド2部チャンピオンシップのレディングに加入。今シーズンはトルコ1部リーグのデニズリスポルへレンタル移籍し、24試合に出場して3ゴール2アシストを記録した。

新型コロナの影響が大きく…

全北現代は、即戦力級の選手としてバーロウに期待を寄せている。移籍金や年俸交渉は円滑に進んでいるという。だが、交渉が無事完結するかは不透明だ。

バーロウは現在、母国ガンビアに滞在している。ガンビアは新型コロナ拡散を防ぐために国民の海外出入国を徹底的に統制しているほか、すべての外国人の入国も認めず国境も封鎖状態だ。

全北現代によると、ガンビアを離れた海外へと出国するには、一定期間の自主隔離の後に新型コロナ検査で陰性判定を受けなければならない。この過程を経なければ、航空券の発券やビザの発給はなされないという。

ガンビアから韓国への直行便はない。セネガルとフランスを経由しなければならないのだが、劣悪な環境という事情もあり航空便の時期が不規則で、正確な出国日も把握できない。

韓国に入国できても厳しい家庭が待っている。仁川(インチョン)国際空港に到着して直ちに2週間の自主隔離期間に入り、新型コロナの感染有無を確認する必要がある。

その後、出入国管理事務所を訪問し、韓国プロサッカー連盟の選手登録のための行政手続きに入ることができる。Kリーグの追加選手登録期間は今月25日から7月22日まで。今すぐ移籍が確定してもギリギリか、もしくは厳しいと全北現代は見通している。

仮に獲得が確定したとしても、最終的に選手登録ができなければクラブの努力は水の泡となる。プレミア出身のバーロウの年俸が決して少なくないことを鑑みれば、かえって財政面の大きな打撃になりかねない。

全北現代は現在、バーロウ獲得のため多角的に努力を行っている。ペク・スングォン団長は「あらゆるルートを通じ、期間を短縮する方法を模索している。選手を迎え入れるため、最大限努力している」と述べた。

ただ、移籍交渉そのものが取りやめになる可能性も排除できない。ペク団長は「今週辺りがデッドラインになりそうだ。この期間内に確定できれば可能だが、そうでなければ諦めるしかない。無理に迎え入れる状況ではない」と付け加えた。

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