新型コロナウイルス感染症に感染した大相撲の力士が死亡したニュースが、韓国でも話題を呼んでいる。
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5月13日、日本相撲協会は、東京都内の病院で治療を受けていた勝武士(本名・末武清孝)が亡くなったことを発表した。28歳だった。
勝武士は先月4日に症状発覚後、師匠の高田川親方が保健所に電話するもつながらず、悪化後も入院できる病院をすぐに見つけられずにいた。その後、大学病院での簡易検査では陰性反応が出たものの、翌日に状態が悪化し他の大学病院に転院。そこでの検査で陽性判定を受けた。
そして、先月19日に病状がさらに悪化し集中治療室で治療を受けていた勝武士は、13日午前0時半に新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため亡くなった。
症状発覚初期に検査を受けられず、結局死亡へと至ってしまったこのニュースを受け、ネット上ではさまざまな声が上がった。
「症状が初めて出た後の過程があまりに良くなかった」「これでは生きられる人も生きられない気がする」といった日本政府の新型コロナ対策に対する批判や、「28歳なんて若すぎる。大きな衝撃だ」と驚きを隠せない声もあった。
韓国でも、多くのメディアが今回のニュースを報じた。本紙『スポーツソウル』は「20代相撲選手をも飲み込んだ“新型コロナ”に日本衝撃」と見出しを打つと、「健康な身体の象徴とされる大相撲の選手が新型コロナ感染で死亡したケースを受け、日本中が衝撃を受けている」と伝えた。
他にも、「血を吐いてもコロナ検査不可…20代相撲選手の虚無な死」(一般紙『国民日報』)、「病院に入院できず何日間さまよう」(一般紙『ソウル新聞』)「最悪の状況まで事実上放置された」(ネットメディア『スポーツW』)と報じられている。
日本相撲協会は今回の件を受け、来週から力士693人を含む協会関係者約1000人全員を対象に、新型コロナに感染しているか病歴を確認する抗体検査の実施を決めた。
また、来る5月24日から開催予定だった夏場所も、日本政府の緊急事態宣言延長を受けて中止とした。
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