韓国プロ野球通算135勝の元投手が詐欺容疑で実刑判決を言い渡された。
3月10日、法曹界によると、大邱(テグ)地裁・刑事5単独のアン・ギョンロク部長判事は詐欺容疑で起訴されたユン・ソンファンに懲役1年6カ月の実刑を言い渡した。
ユン・ソンファンは2020年3月から10月にかけて、金融債務2億ウォン(日本円=約2035万円)と税金滞納5億ウォン(約5089万円)を抱え、特別な追加収入がないにもかかわらず、返済の意思なく知人4人から合計4億5000万ウォン(約4582万円)を借金。これを返さなかった容疑で裁判にかけられた。
また、同年9月にはプロ野球の試合で八百長を試み、その見返りとして借名口座を利用して4億5000万ウォンを受け取った容疑(犯罪収益隠匿の規制及び処罰等に関する法律違反)でも起訴された。
アン部長判事は判決に際し、「プロ野球選手だった自身の地位と名声を利用して被害者から多額の金を借りた後、相当な金額を賭博に使用した情況があり、被害がまともに回復されていない」と指摘。そのうえで「一部の被害者とは合意しており、犯行を自白し、過ちを反省している点を考慮した」と量刑事由を説明した。
ユン・ソンファンは1981年10月8日生まれの43歳。大卒ルーキーとして2004年にサムスン・ライオンズに入団し、2020年まで通算425試合で1915イニングを投げ、135勝106敗28ホールド1セーブ、防御率4.23を記録した。
2008年にはプロ初の二桁勝利を達成し、キャリア通算8度の二桁勝利に成功。2011年には14勝で最多タイ、2015年には自己最多17勝を挙げた。ただ、2020年はシーズン通してわずか5試合の登板に終わり、成績も2敗の防御率5.79。結局、同年シーズン終了後にサムスンから戦力外通告を受けた。
2008年にはプロ入り後初のシーズン二桁勝利を達成し、通算8回にわたり二桁勝利を記録。2011年には14勝で最多勝タイとなり、2015年には自己最多の17勝を挙げた。
しかし、2020年はわずか5試合の登板で2敗、防御率5.79に終わり、シーズン終了後に球団から戦力外通告を受けた。
そんなユン・ソンファンは、去る2015年に遠征賭博疑惑をかけられたことがある。当時は参考人中止措置が下され、違法インターネット賭博容疑も証拠不十分として無嫌疑処分が下された。また、2020年11月にも違法賭博と関連した疑惑が浮上したが、当時は債務があることは認めた一方、賭博や行方をくらました行為は事実無根だと釈明していた。
一時は韓国プロ野球屈指のエースとして富と名声を手にしたユン・ソンファン。だが、詐欺や違法賭博、税金滞納、八百長など数々のスキャンダルによって、かつての輝かしいキャリアを自らの手で汚してしまった。
(記事提供=OSEN)
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