2012年ロンドン五輪、2021年東京五輪などで活躍した元女子バレー韓国代表キム・ヨンギョン(36、興国生命ピンクスパイダーズ)が、今季限りでの現役引退を表明した。
キム・ヨンギョンは2月13日、仁川(インチョン)の三山(サムサン)ワールド体育館で行われた2024-2025シーズンの韓国Vリーグ女子部のGSカルテックス・ソウルKIXX戦後、引退の意思を明らかにした。
キム・ヨンギョンは「今シーズンを最後に引退することを決心した。成績とは関係なく、引退を考えるようになった。早くお伝えしたいという思いが大きかった。色々な関係のため話せず申し訳ない」とし、「残り少ないシーズンを無事に終える。最後の私の試合を見に来てほしい。持っているものをすべて出し尽くす。チームメイトたちもしっかり助けてくれるはずだ。今シーズン、大きく成長した選手たちがいる。良い仕上げになってほしい」と伝えた。
また、「ずっと考え続けてきた。とても長く考えてきた。たくさん悩んだ。周りの話も聞いて、個人的にもたくさん考えた。今が良い時期だと思った。良いときに引退したいと常に思ってきた。時期に関する悩みがあった。“もっとできる”と思ったときに引退することが正しいと判断した。決定に後悔はないだろう。残念と言えば残念だが、いつ引退したとしても残念だ。上手く最後を締めて、第2の人生を生きることにした」と付け加えた。
キム・ヨンギョンが所属する興国生命は現在、レギュラーラウンドで28試合消化時点で23勝5敗の勝ち点67とし、2位の正官庄レッドスパークス(勝ち点53)と14ポイント差の単独首位を走っている。
仮にこのままレギュラーラウンド優勝を果たし、チャンピオン決定戦でもトロフィーを掲げることができれば、キム・ヨンギョンは“統合優勝”でキャリアを終えることができる。
「誰もが良い締めくくりを望んでいる」と語ったキム・ヨンギョンは、「オフシーズンからとてもよく準備してきた。この流れを続けて、優勝で締めくくりたい。報われてもらいたい」と力を込めた。
なお、引退後のキャリアは未定なようで、「悩みが多い。どんなことをすべきか考えている。急がないようにする。勉強も熱心にしなければならない。良いことを見て決めたい」と話していた。
キム・ヨンギョンが所属する興国生命は次戦、2月16日にIBK企業銀行アルトスと対戦予定だ。
◇キム・ヨンギョン プロフィール
1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、日本のJTマーヴェラスをはじめトルコや中国など海外を転々とし、2020-2021シーズンに興国生命に11年ぶり復帰。その後、中国でのプレーを経て2022年6月に興国生命に再復帰した。韓国代表では2012年ロンドン五輪ベスト4、2021年東京五輪ベスト4に貢献。キャプテン兼エースとして長年チームをけん引し、2021年8月12日に代表引退を発表。2025年2月13日、2024-2025シーズン限りの現役引退を宣言した。
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