アメリカに残るのか、それとも韓国に帰るのか。セントルイス・カージナルスのキム・グァンヒョンの悩みが深まっている。
カージナルスのジョン・モゼリアク野球部門社長は、メジャーリーグ開幕が不透明な状況とキム・グァンヒョンの精神的な安定のために、彼の韓国行きを検討していると述べた。キム・グァンヒョン側は、まだ帰国については考えていないと言葉を慎んでいる。
キム・グァンヒョンが韓国帰国を決めるためには、大きく3つの考慮すべき点がある。帰国後2週間の自主隔離、アメリカ国境閉鎖問題、メジャーリーグの開幕時期だ。
なかでもメジャーリーグの開幕が7月以降に決定されれば、韓国帰国が濃厚となる。
キム・グァンヒョンの前所属チームであるSKワイバーンズは、いつでも彼に助けを与えることができるという立場だ。
SKワイバーンズのソン・チャフン団長は4月6日、キム・グァンヒョンの帰国後の練習について「当然サポートする」とし、「数日前にチェ・ジマン(タンパベイ・レイズ)が帰国して挨拶しにきたが、トレーニングのときに必要なことがあれば言ってくれと伝えた。キム・グァンヒョンも私たちが必要であれば、当然協力する」と話した。
さらに「練習施設が必要な場合は、文鶴(ムナク)球場でも仁川(インチョン)のSKヒューチャーズパークでも、選手が好きな場所で練習できるように支援する」と明かした。
球団首脳部と監督の立場を確認しなければならないという前提もあるが、サポートできるという説明だ。
だが球団側が負担に感じるところはないのだろうか。
ソン団長は「キム・グァンヒョンはフロリダでの春季キャンプで一緒にトレーニングするときも、SK球団に被害を与えないようにと慎重だった。個人インタビューもカージナルスのキャンプに移った後に行うほど、慎重に行動した。キム・グァンヒョンが韓国に帰ってきたらメディアの注目を受けるだろうが、球団側に不快感を与えないように十分に注意してくれる選手」と言及した。
またキム・グァンヒョンが帰国し、しばらくSKワイバーンズの球団施設を利用してチームのトレーニングに参加することになっても、彼のための特別な練習スケジュールは生じないとした。
ソン団長は、「私たちがキム・グァンヒョンの練習スケジュールを合わせることはなく、私たちのスケジュールにキム・グァンヒョンが合わせる形式になる。チームの練習に投手が1人加わるという意味だ。世界のどこに行っても練習方法は似ているので、困難はないだろう」とした。
キム・グァンヒョンはアメリカ現地に残留するかもしれず、韓国行きの飛行機に乗るかもしれない。メジャーデビューを控えたキム・グァンヒョンは、現地の練習環境と開幕スケジュール、および新型コロナウイルス感染症の状況などを総合的に考慮して、決定を下すだろう。
それでも帰国を選択したときには、心強い“古巣”がある。負担なく韓国帰国を選択できるはずだ。
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