国立競技場でなでしこジャパン(日本女子代表)と対戦する韓国女子代表の新監督が決定した。
韓国サッカー協会(KFA)は10月10日、韓国女子代表の新監督として、男子プロサッカーKリーグ1(1部)の金泉尚武(キムチョン・サンム)でコーチを務めたシン・サンウ氏を選任したことを発表した。
契約期間は2028年ロサンゼルス五輪まで。2027年にブラジルで開催される女子ワールドカップを通じて、中間評価を受けることになる。
韓国女子代表は2019年10月から指揮を執ったコリン・ベル前監督が今年6月20日に辞任した後、監督が100日以上不在の状態だった。
新たに指揮を執るシン・サンウ監督は1976年3月10日生まれの48歳。現役時代はDFとして、大田(テジョン)シチズン(現・大田ハナシチズン)、城南一和(ソンナム・イルファ/現・城南FC)、仁川(インチョン)ユナイテッドなどでプレーした。
1994年にはU-19韓国代表の一員として、インドネシア・ジャカルタで開催されたAFCユース選手権に出場し、グループステージの日本戦でプレーした。試合は日本が1-0で勝利している。
引退後は2010年より韓国ナショナルリーグ(セミプロ、実業団リーグ。K3リーグ発足により2019年限りで廃止)の金海(キメ)市庁サッカー団でコーチを務め、指導者生活をスタート。2015年から指導の場を女子サッカーに移し、軍隊チームの報恩尚武(ポウン・サンム/現・聞慶尚武)のコーチを経て、利川大橋(イチョン・テギョ)、昌寧(チャンニョン)WFCで監督を務めた。
そして、2022年からは国軍体育部隊傘下のサッカーチームである金泉常務でコーチを務めていた。
KFAはシン・サンウ監督選任の過程について、「今年8月に新しく構成されたKFA国家代表戦力強化委員会は、女子代表監督選任のために3回の会議を通じて30人の候補群を検討した後、最終候補5人を選定、深層面接を行った。第1順位で推薦を受けたシン・サンウ監督は理事会書面決議で承認を受け、KFAと契約した」と説明した。
国家代表戦力強化委員会のチェ・ヨンイル委員長は、「シン・サンウ監督はチーム構成及びゲームモデルに対する確固たるサッカー哲学を持っている。WKリーグ指導者、Kリーグ昇格及びKリーグ1上位チームでの指導経験を持っている点も高く評価した」と評価した。
なお、シン・サンウ監督体制の韓国女子代表の初陣は、来る10月26日、日本の国立競技場で行われるなでしこジャパンとの国際親善試合だ。
日本戦に挑む韓国女子代表のメンバーは、10月14日に発表される。
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