パリ・パラリンピック開会式で、韓国選手団が明るい表情で入場した。
8月29日(日本時間)、フランス・パリのコンコルド広場ではパリ・パラリンピックの開会式が行われた。来る9月9日まで、12日間の熱戦に突入する。
パラリンピックも五輪同様、「Games wide open(広く開かれた大会)」をスローガンとしている。
五輪はセーヌ川で水上パレードとして開会式が行われた。パラリンピックは大会シンボル「スリー・アギトス」がかかった凱旋門から出発し、シャンゼリゼ通りを通ってコンコルド広場まで行進した。
開会式は、四肢を切断したフランスの元パラ競泳選手テオ・クランの映像から始まった。クランはパラリンピック・マスコットのフリージュ人形で飾られたタクシーに乗り、フランスのパラ選手たちと話を交わした。
続いて、コンコルド広場のオベリスク周辺に設置されたステージで、芸術家やダンサー、歌手たちによる「不協和音」をテーマにした公演が繰り広げられた。
クランがステージに上がると、フランス国旗を象徴する青、白、赤の祝砲が爆発した。そして、クランは「Welcome to Paris!」と叫んだ。
開催国であるフランス語の表記に基づいたアルファベット順で、アフガニスタンが最も先に入場した。
韓国選手団は36番目に入場し、太極旗(テグッキ/韓国国旗)を振りながら行進した。五輪開会式では「北朝鮮」と間違って呼ばれる超大型事故が起きたが、今度は異状なく「韓国」と呼ばれた。
旗手はカヌーのチェ・ヨンボム(27)が務めた。チェ・ヨンボムは韓国ファッションブランド「SPAO(スパオ)」が制作したネイビージャケットの旗手服、朝鮮太祖イ・ソンゲの袞龍袍(コルリョンポ)に刻まれた五爪龍(オジョリョン)をオマージュした金箔の刺しゅう、そして文武高官が外交使節や王のお出ましの際に着用した朱笠(チュリプ)を着用した。
大韓障がい者体育会は、「韓国の歴史的権威と選手たちの優れた技量を同時に表現した服装」と説明した。
選手入場後はステージが再開し、パラリンピックの歴史を示す映像も流れた。また、エッフェル塔が輝くなか、アンサンブル・マテウスが演奏するフランス国歌が鳴り響き、フランス国旗が掲揚された。
続けて、パリ・パラリンピックのトニー・エスタンゲ組織委員長とアンドリュー・パーソンズIPC委員長の演説が行われ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が開会を宣言した。
また、パラリンピックの賛歌に合わせてパラリンピックの象徴「スリー・アギトス」が掲揚された後、選手、監督、審判の代表者がパラリンピックの宣誓をした。
なお、韓国選手団は今回のパリ・パラリンピックに史上最多となる17種目合計177人(選手83人、役員94人)が参加する。
前回の2021年東京パラリンピックは金メダル2個、銀メダル10個、銅メダル12個を記録。今大会では金メダル5個を目標としている。
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