パリ五輪で早田ひな(24)や平野美宇(24)らと対戦した韓国の卓球女子選手、シン・ユビン(20)が負傷により休息を取ることがわかった。
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シン・ユビンのマネジメントを務めるマネジメント社GNSは8月20日、「シン・ユビンが右肩の筋肉の微細断裂の診断を受けた。深刻な水準ではない。医師の勧めにより、1カ月ほど休息を取る計画だ」と明らかにした。
シン・ユビンは今夏のパリ五輪で女子シングルス、混合ダブルス、女子団体に出場した。出場できるすべての種目に臨み、結果も出した。混合ダブルスと女子団体で銅メダルを獲得した。
17歳で挑んだ前回の2021年東京五輪はノーメダルに終わった。当時は韓国卓球史上最年少の五輪出場記録を打ち立てたが、表彰台に上がることはできなかった。
そして今回、2度目の五輪出場となったパリで努力が結実した。五輪一大会でメダル複数枚を獲得するのは、韓国卓球史上4人目の快挙だ。
過去には1988年ソウル五輪でユ・ナムギュ(当時20)が金メダル1個と銅メダル1個、1992年バルセロナ五輪でキム・テクス(当時22)とヒョン・ジョンファ(当時22)がそれぞれ銅メダル2個を獲得した。
それから32年が経過し、シン・ユビンが“伝説”と肩を並べた。20歳という若さでこのような成果を成し遂げた。
昨年の杭州アジア大会では金メダル1個、銅メダル3個を獲得していたが、五輪というもう一つのメジャー大会で自身の能力を遺憾なく発揮した。
何より、万全な状態ではなかった。計14試合の強行日程をこなしたシン・ユビンだが、五輪前から右肩に痛みを感じていた。実際に試合をしながらも、同部位の状態が悪化した。それでも、メダル2個を手にする“闘魂”を見せた。
もっとも、微細断裂とはいえ、負傷したのであれば休まなければならない。我慢してプレーしただけになおさらだ。シン・ユビンはひとまず休息を取り、負傷の結果を調べることにした。
また、状態に応じて、来る9月9日より開催される「WTTチャンピオンズマカオ2024」、同月26日より開催される「WTTチャイナ・スマッシュ」への出場可否を決める計画だ。
◇シン・ユビン プロフィール
2004年7月5日生まれ。韓国・水原市出身。身長169cm。大韓民国の女子卓球選手。韓国では大韓航空女子卓球団、日本では九州アスティーダに所属。幼少期より“卓球の神童”として注目を集め、2019年に史上最年少で代表入り。2021年東京五輪では韓国卓球の史上最年少五輪出場記録を更新したが、女子シングルスでベスト32敗退、女子団体で準々決勝敗退に終わり、メダル獲得に失敗。2023年杭州アジア大会で金メダル1個、銅メダル3個を獲得。2024年パリ五輪の混合ダブルスと女子団体で銅メダルを獲得し、韓国卓球に2012年ロンドン五輪以来12年ぶりの五輪メダルをもたらした。BTSのファンで知られ、推しメンバーはV。
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