サムイル商業高校を卒業したあと延世(ヨンセ)大学に進学したハ・スンジンは、大学1年生を終えた後、2004年NBAドラフト2巡目全体46位でポートランド・トレイルブレイザースの指名を受けて、韓国人初のNBAドラフト指名選手になった。
ロータリーピックの八村とは比較対象ではないかも知れないが、ハ・スンジンの指名は当時、韓国バスケットボール界で大きな話題だった。
当時、『スポーツソウル』記者はハ・スンジンを取材するためにポートランドのホームゲームを訪問したが、球団も多くの関心を持って取材協力してくれた。
ビックマンが揃うNBAでもハ・スンジンはひと際目立つ高い身長なので、どこに行っても関心を集めた。ホームファンのサイン攻勢も少なくなかった。
しかし、圧倒的な身体条件に比べて技量が不十分だった。ハ・スンジンは2004-2005シーズンに19試合に出場したが、平均1.4点、0.9リバウンドの記録しか残せなかった。
2005-2006シーズンは27試合に出場し、平均1.6点、1.8リバウンドを記録したのがすべてだ。2006-2007シーズンはミルウォーキーにトレードされた後、放出され、以降は韓国に復帰し、2018シーズンまでKBLでプレーした。
振り返れば、ハ・スンジンは技量よりも生まれつきの身体条件のおかげで、NBAドラフト指名を受けた。
一方、八村は日本バスケットボール界の戦略的な投資と支援の結果という点が羨ましい。