オ・セフンの清水エスパルス移籍で“ゼロトップ”採用も…決定力不足に苦しむ蔚山現代の悩み

2月24日、FWオ・セフン(23)の清水エスパルスへの完全移籍が発表された韓国Kリーグ1(1部)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)。

【動画】身長193cm!大型FWオ・セフンの豪快ヘディング弾

身長193cmの大型ストライカーを欠いた今、蔚山現代は彼の不在を克服するための“ゼロトップ”に活路を見出している。

去る20日の開幕戦を金泉尚武(キムチョン・サンム)とのスコアレスドローで終えた蔚山現代は、来る26日、アウェーの炭川(タンチョン)総合運動場で行われる第2節の城南(ソンナム)FC戦でシーズン初勝利に挑む。

現在の蔚山現代は、シーズン開幕直前に退団が決まったオ・セフンの空白をいかに埋めるかが重要なポイントとなっている。清水移籍が確定したオ・セフンは、最近、蔚山現代のクラブハウスでチームメイトに別れの挨拶を告げた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)オ・セフン(中央)

オ・セフンに代わる1トップの新戦力には、かつて浦和レッズなどで活躍したブラジル人FWレオナルド(24)と、ベテランの元韓国代表FWパク・チュヨン(36)がいるが、2人とも現時点で正常なコンディションにない。

レオナルドは隔離を終え、24日にようやくチームに合流した。体力やコンディションなど、試合に出場できる状態を備えるにはもう少し時間が必要だ。

パク・チュヨンは体調こそ問題ないものの、前所属のFCソウルでは昨季後半戦でほとんど試合に出場していなかったため、現在はコンディションを引き上げることに注力している。現時点ではジョーカーとしての途中投入程度であれば可能なようだ。

天野純ら“2列目”に期待

蔚山現代にはすぐに先発でプレーできる1トップのストライカーがいない。

このため、ホン・ミョンボ監督は開幕戦で“ゼロトップ”を採用。ジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュヴィリ(29)を前線の中央に起用し、横浜F・マリノスからレンタル移籍で加入した元日本代表MF天野純(30)をトップ下に据えた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)天野純(右)

また、キャプテンの元韓国代表MFイ・チョンヨン(33)とFWキム・ミンジュン(22)の両サイドも果敢に攻め立て、後半にはFWユン・イルロク(29)、FWオム・ウォンサン(23)も投入した。

臨時的な“プランB”において、ホン・ミョンボ監督は現在起用できるメンバーを最大限活用することに焦点を置いている。テクニックのある2列目を中心に、多彩なポジションチェンジとパス交換でチャンスを創出する方式だ。

実際、金泉尚武戦ではパス成功率が80%を超え、計20本ものシュート(金泉尚武は6本)を試みるほど、得点の可能性は高かった。ただ、枠内に飛んだシュートは半分の10本に過ぎず、無得点に終わった。

来る城南FC戦では、得点を通じてゼロトップ戦術に対する自信を得ることが重要だ。

チームでまず初めにチャンスが訪れるのは、カザイシュヴィリと天野の縦関係だろう。すでに実戦で一度連携を確かめただけに、ホン・ミョンボ監督もより精密なフィニッシュをしてくれることを期待している。

金泉尚武戦では決定力不足が目立っただけでなく、クロス成功率も13.3%と低調だった。カザイシュヴィリや天野の個人技で相手のプレッシャーを脱する場面はあったものの、相手DFの背後に抜け出すウィングとの連携が不完全だった。

オ・セフンが去り、レオナルドとオ・セフンのコンディションが万全でない今、カザイシュヴィリや天野、イ・チョンヨン、キム・ミンジュンといった2列目のほか、DFソル・ヨンウ(23)、DFキム・テファン(32)の両サイドバックの攻撃参加、そして柔軟な臨機応変が、蔚山現代がシーズン序盤を勝ち抜く重要なカギとなる。

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