韓国Kリーグ2(2部)のソウルイーランドFCは6月21日、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスからトレードで日本人MF小塚和季(29)を獲得したことを発表した。
背番号は81番を着用。登録名は水原三星時代から引き続き「カズキ」となる。
小塚のソウルイーランド加入に伴い、ソウルイーランドからはオーストラリア人MFピーター・マクロリス(28)が水原三星に移籍した。
小塚は1994年8月2日生まれの29歳。帝京長岡高校を経て2013年にアルビレックス新潟に加入した後、レノファ山口、ヴァンフォーレ甲府、大分トリニータ、川崎フロンターレと渡り歩いた。日本ではJ1通算71試合2得点、J2通算70試合14得点、J3通算34試合6得点を記録した。
そして、昨年7月に川崎Fから当時Kリーグ1(1部)の水原三星へ完全移籍。加入直後から中盤の主力に定着し、リーグ戦16試合1ゴール2アシストを記録したが、チームの史上初となる2部降格を防ぐことはできなかった。2部を戦う今季は、現在まで11試合2アシストを記録していた。
ソウルイーランドは、広い視野を基に繰り出すハイレベルなパスを長所とする小塚の加入によって、中盤からより創意工夫にあふれたチャンスが演出されることを期待している。
すでに移籍手続きを終えた小塚は、前日の20日からチーム練習に合流しており、新天地でチームメイトとの連携を深めている。
小塚はソウルイーランド加入に際し、「チームの目標である昇格のため、ともに戦うためにやってきた。全力を尽くしてプレーする」と意気込みを伝えた。
なお現在、ソウルイーランドは15試合を消化して7勝4分4敗(勝ち点25)の13チーム中3位。水原三星は16試合を消化して6勝3分7敗(勝ち点21)の6位としている。
6月22日のKリーグ2第18節では、ソウルイーランドがアウェイでFC安養(アニャン)、水原三星がホームで城南(ソンナム)FCと対戦する。
ソウルイーランドは、韓国最大手ライフスタイル企業のイーランドグループを親企業とし、2014年に誕生したクラブ。Kリーグ1のFCソウルと同じく、韓国の首都ソウルを本拠地としている。
現在、チームには元サガン鳥栖のGKオム・イェフン(21)、元セレッソ大阪のスペイン人MFオスマル(36)などの元Jリーガーが在籍。
指揮を執るのは現役時代、2004年に京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレーした経歴を持つキム・ドギュン(金徒均)監督だ。
コーチ陣では、元大宮アルディージャのイ・ホがアシスタントコーチを務めるほか、かつて横浜FCやジェフユナイテッド市原・千葉のテクニカルスタッフ、浦和レッズ、北海道コンサドーレ札幌、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)のコーチを務めた長嶺寛明氏が戦術分析コーチを務めている。
また、ソウルイーランドで日本人選手がプレーするのは小塚で歴代7人目。過去には2015年にカレン・ロバート、2017年に和田篤紀と和田倫季、2019年に増田誓志、2021年に小林祐希、2022~2023年に西翼が在籍した。
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