ここ2週間で4試合連続ゴールを達成し、波に乗っているソン・フンミン(27、トッテナム)が、自己記録の更新を狙う。
“主砲”ハリー・ケインが抜けたチーム事情のなか、貴重なゴールを決め続けているソン・フンミンは、ヘディングと左足、右足と全身を武器として得点を記録した。休息を挟み、さらなる上昇が期待される。
ソン・フンミンが所属するトッテナムは、去る2月6日(日本時間)に行われたサウサンプトンとのFAカップ32強・再試合の後、10日間の休息期に入っている。
休息期が終れば、2月16日のアストン・ヴィラとのプレミアリーグ第26節を皮切りに、ライプツィヒとのチャンピオンズリーグ16強・第1戦のホームゲーム(2月20日)、チェルシーとのプレミア第 27節(2月22日)など、週3試合の強行軍に突入する。
チャンピオンズリーグ16強の最初の試合の重要性は、誰もが感じている。またトッテナムは、プレミアリーグでも勝ち点37(10勝7分8敗)の5位につけている。次シーズンのチャンピオンズリーグに直行できる4位チェルシー(勝ち点41)を追撃しているだけに、強行軍でも負けられない試合を続けなければならない。
だからこそケインの空白を埋める、ソン・フンミンに視線が集まっている。
ソン・フンミンは休息明けのアストン・ヴィラ戦で、欧州キャリアの自己記録に挑戦する。現在、4試合連続ゴールを決めて自己最多タイとなる連続得点記録を作っており、記録更新となる5試合連続ゴールに挑戦するのだ。
ソン・フンミンは現在、“全身が武器”だ。
4試合連続ゴールの出発点となった1月23日のノリッジ・シティ戦では、珍しいヘディングゴールを決めた。その後は、左足(1月26日のサウサンプトン戦)、右足(2月3日のマンチェスター・シティ戦)、右足(2月6日、サウサンプトン戦)の順でゴールを記録した。
2015年夏にトッテナムに入団したソン・フンミンは、特有のゴール感覚を毎シーズンのように発揮した。特に連続ゴールを記録するときは、全身が武器となった。
ソン・フンミンはトッテナムに進出して、ヘディングでのゴールはたった3得点だ。ところがその3回は、いずれも4試合連続ゴールのときに生まれた。今回もそうだし、2017-2018シーズンに2度の4試合連続ゴール(2017年12月3~14日、2018年3月1~12日)を記録したときも、同じだ。いずれも左足、右足、ヘディングと全身を駆使した。
ソン・フンミンは2010年にドイツのハンブルグでプロデビューし、レバークーゼンを経て5シーズンをドイツ・ブンデスリーガで過ごしたが、通算49得点のうち、ヘディングゴールは4ゴールしかない。プレミアリーグ時代を含めてもヘディングゴールは通算7得点だが、連続ゴールが生まれるたびにヘディングゴールが生まれていることを意味する。
相手DFの立場からは、ただでさえ両足を駆使するソン・フンミンの頭にまで神経を使わなければならないわけだ。
ソン・フンミンは2017年1月9日のFAカップで、アストン・ヴィラ戦の初ゴールを決めた。リーグではまだアストン・ヴィラ戦でゴールを記録したことはないが、現在の得点感覚はもちろん、チーム内における攻撃の割合を考慮すると、十分に自己初となる5試合連続ゴールを狙える。
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