現在、4試合連続ゴールで得点力に再び火をつけたソン・フンミン(27・トッテナム)が、キャリアハイのシーズンを描くべく走り続けている。
ソン・フンミンは、1月6日(日本時間)に行われたFAカップ32強再試合のサウサンプトン戦で後半42分に決勝弾となるペナルティキックを決め、チームを3-2の勝利に導いた。
4試合連続得点としたソン・フンミンは、シーズン14得点目を記録。昨年12月中旬から1カ月ほどノーゴールが続いていたが、1月23日のノリッジ・シティ戦でその沈黙を破ると、以降は毎試合でゴールを挙げている。
連続得点で好調ぶりを見せるソン・フンミンには、自身のシーズン最多得点記録更新にも期待がかかる。今シーズンはここまでリーグ7得点、FAカップ2得点、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)5得点と計14得点を決めている。
現在、トッテナムの“エース”ハリー・ケインが左ハムストリングの手術を受け、シーズン終盤まで戦列に復帰できない。ソン・フンミン自身もストライカーとしての役割を承知していることだろう。この先の後半戦、ソン・フンミンのゴール量産が期待されるのは当然だ。
ソン・フンミンの1シーズン最多得点は2016-2017シーズンの21得点だ。内訳はリーグ14得点、FAカップ6得点、CLで1得点となっている。
今シーズンは、その記録を超えうる得点ペースを見せている。後半戦でトッテナムはCL決勝トーナメント、FAカップ16強、リーグ13試合を控えている。
CLやFAカップで勝ち進めば、試合数は今後さらに増えていく。つまりは、ソン・フンミンがゴールする機会も増えるということだ。
ソン・フンミンが初となる“リーグ10ゴール10アシスト”を達成できるかにも注目だ。
2010年にドイツのハンブルガーSVでデビューしてから今年で欧州10シーズン目を迎えるソン・フンミンは、1シーズンの合計記録で見れば2017-2018シーズンに18ゴール11アシストを達成したことがある。
しかし、リーグのみとなると未だ1シーズンに10ゴール10アシストを達成していない。
現在、ソン・フンミンは第24節ノリッジ・シティ戦、第25節マンチェスター・シティ戦とリーグ2戦連続で得点し、ここまで通算7ゴール7アシストを記録している。
プレミアリーグ全体を見ても、10ゴール10アシストはそう簡単に達成できる記録ではない。2014-2015シーズンから5シーズンの間、プレミアリーグで10ゴール10アシストを達成した選手はたったの10人に過ぎない。
ソン・フンミンの他に、今シーズンのアシストランキング首位を走るシティのケヴィン・デ・ブライネ(7ゴール15アシスト)や、リバプールのロベルト・フィルミーノ(8ゴール7アシスト)らが、10ゴール10アシストを達成する可能性があるだろう。
ストライカーとしての得点力はもちろん、利他的なプレーでチームメイトへのアシストまでこなすことは、例えトップクラスの選手でも難しい。だからこそ、10ゴール10アシストは優れた“万能型アタッカー”を象徴する記録として評価される。
プレミアリーグはここまで65%程度のスケジュールを消化した。日程的に見れば、ソン・フンミンが10ゴール10アシストを達成できる可能性は十分に残されている
2月に入って得点量産が続いているだけに、ソン・フンミンの10ゴール10アシスト達成に大きく期待したい。
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