“後輩”の前でソン・フンミン(27・トッテナム)が自らの価値を証明した。
ソン・フンミンは2月2日(現地時間)、英ロンドンのトッテナム・スタジアムで行われたマンチェスター・シティとのイングランド・プレミアリーグ第25節で、後半26分にチーム2点目を記録し、トッテナムの2-0の勝利を牽引した。
この日の試合は、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるリーグ 2位(勝ち点51)のシティとの対決だったので、重要な一戦だった。またトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督と、グアルディオラ監督の“ライバル対決”であっただけに、関心が集中した。
この日、右サイドで先発出場したソン・フンミンは、去る1月23日のノリッジ・シティ戦、1月25日のサウサンプトン戦と2試合連続ゴールで勢いに乗った状態だった。しかしサイドからチャンスを狙ったが、うまくいかなかった。
前半、トッテナムはシティのFWセルヒオ・アグエロの攻撃をなんとかしのいだ。前半27分にはアグエロのシュートがポストに当たり、その11分後にはトッテナムのセルジュ・オーリエがファウルを許して、アグエロがPKを得た。トッテナムのGKウーゴ・ロリスが防いだものの、得点が必要な状況だった。
トッテナムの先制ゴールを入れたのは、移籍してきた“新入生” ステーフェン・ベルフワイン(22)だった。マンチェスター・シティのDFオレクサンドル・ジンチェンコが2枚目のイエローカードで退場したチャンスを逃さなかった。
ベルフワインは後半18分、ルーカス・モウラのパスを胸トラップから右足で振り抜いて、シティのゴールネットを揺らした。
均衡を崩すゴールを新入生が決めると、“先輩”ソン・フンミンはトッテナムでの立場をすぐ証明した。ソン・フンミンは後半26分、タンギ・エンドンベレの縦パスを受けると、右足シュートでゴールに突き刺した。
ソン・フンミンの3試合連続ゴールであり、シーズン13ゴール目だった。
ソン・フンミンはこの日のゴールで、トッテナム加入後のシティ戦だけで通算5ゴールを決めたことになる。
ドイツ・ブンデスリーガ時代、ドルトムントを相手に得点を重ねたソン・フンミンは“養蜂業者”というニックネームを得たりしたが、シティ戦でも得点を続けているだけに、“シティ・キラー”といっても過言ではないかもしれない。
何よりもトッテナムに得点が必要なときこそゴールを決める“解決士”であることを再び証明した。
クリスティアン・エリクセンの移籍でトッテナムの攻撃ライン“DESK” (デレ・アリ-エリクセン-ソン・フンミン-ハリー・ケイン)が解体された状況で、新たに迎え入れたベルフワインが空席を埋めることが期待される。
ソン・フンミンとベルフワインのこの日の活躍は、新たな攻撃ラインが構成されつつあることを見せつけた。
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