サッカー日本代表が北朝鮮代表との接戦を制した。
3月21日、国立競技場で北中米W杯アジア2次予選の日本代表対北朝鮮代表が行われ、日本が1-0で勝利した。
5万9354人の観客が詰めかけた国立。北朝鮮代表ボールでキックオフした前半は開始直後に試合が動く。
前半2分、敵陣に攻め込んだ日本はペナルティエリア左深い位置からのクロスにMF堂安律(25)が反応。頭での折り返しに反応したMF南野巧実(29)のシュートが相手のブロックでこぼれに再び堂安が折り返すと、最後は走り込んだMF田中碧(25)がシュートを突き刺し、開始早々で先制に成功した。
直後のキックオフでも北朝鮮DFのボールロストから日本がカウンター。一気にゴール前まで迫るも、FW前田大然(26)のシュートは右に外れた。
以降も日本が主導権を握る展開は変わらず、一方の北朝鮮は自陣に押し込まれながらもカウンターを狙う展開に。29分にはGKカン・ジュヒョク(26)のパントキックからFWジョン・イルグァン(31)が前線に走り込んでDFと1対1を作るも、シュートに持ち込むことはできなかった。結局、前半は北朝鮮のシュート0本で折り返した。
すると、後半開始直後には北朝鮮がゴールネットを揺らす。
後半2分、カン・ジュヒョクが敵陣にロングキックを蹴り込むと、競り合いのこぼれ球に反応したFWハン・グァンソン(25)がペナルティエリア手前から狙ったシュートが右ポスト直撃。この跳ね返りに詰めたカン・グクチョル(24)がネットを揺らしたが、直前にファウルがあったとして得点が取り消された。
開始早々の“幻のゴール”で後半は北朝鮮が勢いよく攻め込む展開に。前半よりも敵陣でプレーする時間が増え、日本は耐える時間が続く。
ただ、決定機を演出しても得点が生まれない北朝鮮。後半38分にはFC岐阜MF文仁柱(24)も投入したが、日本の堅い守備に阻まれ、最後までゴールネットを揺らすことはできず。前半のゴールが決勝点となり、日本が1点差勝利を収めた。
なお、次戦は来る26日、平壌の金日成競技場でリターンマッチが行われる。
(取材・文=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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