女子バレー韓国代表が全勝でグループステージを突破した。
タイのナコーンラーチャシーマで行われている2020年東京五輪アジア予選で女子バレー韓国代表は、1月9日のグループB第3戦でカザフスタンと対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-16、25-21)で勝利した。
韓国はグループステージ3試合すべてで勝利を収め、首位で準決勝進出を決めた。
同グループのインドネシアやイランをシャットアウトしたカザフスタンは、第1セット序盤、長身センターを生かしたブロッキングで韓国を脅かした。互角の戦いを強いられた韓国だったが、イ・ジェヨンのアタックで徐々にポイントを重ね、第1セットをものにした。
第2セットでキム・ヨンギョンに代わりカン・ソフィがレフトに入ると、カン・ソフィの素早いアタックと強烈サーブでカザフスタンの守備を翻ろうした。セットを通じて相手を圧倒した韓国は、9点差でセットカウントを奪った。
続く第3セットではカザフスタンが意地を見せ、終盤には19-20で逆転する場面もあった。それでもイ・ジェヨンのオープンアタックで同点に戻した韓国は、キム・スジの3連続サービスエースで主導権を取り戻し、最後は危なげなく試合を締めくくった。
キム・ヨンギョンを第2セット以降に温存した韓国は、最多得点の16得点を稼いだイ・ジェヨンの活躍で勝利を手にした。イラン戦でサーブだけで9得点を記録したカン・ソフィはこの試合でも11得点をマークし、ライトのキム・フィジンも9得点で役割を果たした。センターのキム・スジはブロッキングでの3得点を含む9得点でチームを支えた。
韓国はブロッキングでカザフスタン相手に劣勢だったものの、アタックによる得点では42得点と、カザフスタン(27得点)を大きく上回った。
韓国の何よりの成果は、負傷を抱えるキム・ヨンギョンを休ませながら、他の選手たちが均等に活躍を見せたことだ。キム・ヨンギョンは初戦のインドネシア戦で第2セットまでプレーし、以降の2試合は第1セットでコートを退いた。
今大会のグループステージは休む間もなく3日連続で試合が行われた。以降は1日休みを設け、1月11日に準決勝を行い、12日に決勝戦が開かれる。
体力に負担のかかる日程であることから、韓国率いるステファーノ・ラバリニ監督はベテランのキム・ヨンギョンのコンディションを考慮し、決勝戦でベストコンディションを持っていけるような采配を敷いている。
代表チーム招集時の記者会見で「キム・ヨンギョンの持ち味を生かしたいが、1人の選手に依存しないスタイルを追求したい。すべての選手が得点に関与するバレーをする」と話していたラバリニ監督の意図に、グループステージ3試合すべてで選手たちが応えてみせた。
韓国は1月11日、準決勝でグループAの2位チームと戦う。
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