過去、ガンバ大阪でもプレーしたFWファン・ウィジョ(31、ノッティンガム・フォレスト)が、被害者への2次加害で追加立件された。
違法撮影の疑いが持たれているファン・ウィジョは1月15日、被害女性の2次加害問題まで加わり、暴力処罰法違反の疑いで立件されたことがわかった。
昨年11月、ファン・ウィジョ側は疑惑の違法撮影について合意があったと主張していた。ただ当時、被害者の職業と既婚事実を公開したことで、2次加害騒動を自ら招くこととなった。
警察によると、暴力処罰法上、身元公開には処罰する規定があるという。先立って12日、ファン・ウィジョは非公開での取り調べを受けており、警察は必要であれば再度行う方針だ。
事件の発端は昨年6月まで遡る。自身をファン・ウィジョの元恋人だと語る女性Aさんが、ファン・ウィジョと被害女性の“性的映像”を公開したことで始まった。
その後、ファン・ウィジョは同映像がギリシャで紛失した携帯電話から流出したとし、自分も脅迫された被害者だと主張。
しかし、ファン・ウィジョが違法撮影の被疑者として警察の捜査を受け、衝撃は大きなものに。ここに彼の私生活を暴露したAさんが、ファン・ウィジョを長い間支援してきた義理の姉であることが明らかになったのだ。
捜査中の警察はファン・ウィジョに出頭を要求したが、彼はクラブ事情などを理由に拒否したため、12日に非公開での取り調べを受けることとなったわけだ。
そんなファン・ウィジョの現状は芳しくない。
1月9日、ファン・ウィジョがレンタル加入していた英2部ノリッジ・シティは、「FWファン・ウィジョは古巣のノッティンガム・フォレストに戻る」と発表。続いて「ファン・ウィジョは夏の移籍市場の締め切り日に、ジョシュ・サージェントの負傷による穴を埋めるためにレンタルで合流した。彼はキャロウ・ロード(ノリッジ本拠地)で、18試合3ゴール1アシストを記録した。クラブのすべての人々は、ここ数カ月間で見せてくれた彼の努力と献身に感謝し、彼の未来に幸運を祈る」と付け加えた。
ノリッジはレンタル早期解消の理由を正確に明かしていない。ノリッジは現在、リーグ15位にとどまり、厳しい残留争いを繰り広げているため、結果を残していたファン・ウィジョを手放すのは不可解だった。
理由として推測されるのは負傷だ。ファン・ウィジョは昨年11月末、ワトフォード戦で前半12分に素晴らしいゴールを決めたが、直後にハムストリングの痛みを訴えて交代を余儀なくされた。その後、1カ月近く戦線から外れ、12月24日のハダースフィールド戦で復帰したばかりだった。
復帰後、2試合連続での先発含む3試合に出場したが、再びハムストリングを負傷。英メディアによると、彼はトレーニング中にハムストリングに問題が生じたため、6週間ほどの回復が必要だという。ノリッジのデビッド・ワグナー監督も7日、FAカップ3回戦のブリストル・ローヴァーズ戦後、ファン・ウィジョがハムストリングに異常を感じたと説明した。
だが結局、ノリッジはファン・ウィジョとの別れを選んだ。ちょうど冬の移籍市場が開かれたうえ、ジョシュ・サージェントが復帰したことで下した選択と見られる。ファン・ウィジョが完全に回復するまで待つよりは、サージェントを中心に新たな枠組みを作った方が良いと判断したのだ。
ファン・ウィジョは昨シーズンに続いて、再びレンタル生活を早期終了する羽目になった。ワグナー監督は、彼が私生活問題を抱えていたにもかかわらず、信頼を示してきたため、より衝撃的なニュースとして報じられた。
このままでは、早くもシーズン終了の危機だ。ファン・ウィジョは現在、ノッティンガムでのプレーが難しいのはもちろん、負傷中のため新たなレンタル先を模索することも容易ではない。
ファン・ウィジョとしては、代表からの除外に続き、不運が重なった格好だ。昨年11月、大韓サッカー協会の措置によって、違法撮影の疑いが完全に晴れるまで代表活動が禁止されている。
(記事提供=OSEN)
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