人種差別問題がプレミアリーグを揺るがし、ついにイギリス政府も動き出した。
去る12月23日(日本時間)、英ロンドンのトッテナム・スタジアムで行われたプレミアリーグ第18節トッテナムとチェルシーの試合は、サッカー以外の問題で修羅場となった。
トッテナムのFWソン・フンミンが後半17分、チェルシーDFアントニオ・リュディガーに対して、故意に報復したとして退場処分となった。これによって競技場の雰囲気がヒートアップし、サポーターから2人に対して人種差別的な発言が相次いだ。
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試合中、それを認知したリュディガーが先に異議を提起し、トッテナムも調査に着手。その後、ソン・フンミンに対しても人種差別的な発言があったというチェルシーファンの申告を通じて、行為者が逮捕された。
プレミアリーグ事務局やイングランドサッカー協会はそれに対して、強力な対応を予告した。
この事態をイギリス政府も注視している。
『BBC』は12月24日、「どんな種類の人種差別もサッカーはもちろん、どこにでもあってはならない。私たちは卑劣な行為に対抗しなければならない。サッカー関係者たちは、この問題を解決するためにしなければならないことが残っており、私たちはこの問題を根絶するために協力する」とし、すべての関係者が努力するように促した。
そしてイギリス首相室スポークスマンの発言として、「今後もこの問題を最優先課題として、2人の選手とサポーターと相談しながら問題解決がなされることを願って期待する。サッカー関係者たちが今シーズン全体をひっくるめて、どんな計画を実施するか見守る。イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)を含め、関連関係者と協力し、必要に応じて追加の措置をとることも辞さない」と報じた。
イギリスのニゲル・アダムススポーツ部長官は、「私はトッテナムが責任者を選別するために、できることをすべて実施しており、彼らが可能な限り最も強力な措置をとることに疑念の余地がない」と話した。
PFAで平等の分野を担当するイフィ・オヌオラコーチは「EU離脱に関する国民投票後に激変が起きて、このような事態が派生している。政治家の発言で人種差別が正当化されながら、人々を大胆にさせた」と分析した。
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