ヴィッセル神戸キム・スンギュは韓国代表スタメン争いを勝ち抜けるか

オーストラリアでGKのスタメン争いが激化する。 

“ベント号”の主力GKは、まだ霧の中だ。確実な“No.1”の輪郭は見えていない。ロシア・ワールドカップ直後までは、チョ・ヒョヌ(大邱FC)がスタメンの座をつかんでいたように見えたが、パウロ・ベント監督体制では状況が変わっている。

キム・スンギュ(ヴィッセル神戸)は9月のコスタリカ戦、10月のウルグアイ戦にスタメン出場し、チームを勝利に導いた。ウルグアイ戦で1点を奪われたものの、出場した試合の勝率が100%という点は肯定的だ。

キム・スンギュ

ワールドカップ前に断続的にミスを犯し、スタメンの座をチョ・ヒョヌに明け渡した当時とは異なり、安定感を取り戻した様子だ。ベント監督がGKに要求するビルトアップも無難にこなしている。スタメン争いで大きく押されているとは考え難い。

チョ・ヒョヌは、まだ“ベント号”に馴染んでいない。9月のAマッチは怪我で欠場し、10月のパナマ戦にスタメン出場した。

だが、結果は残念だった。2失点を記録し、試合は引き分けに終わった。相手が格下だったことを踏まえると、満足感はなかった。失点の場面は、チョ・ヒョヌのミスではなかったが、全体的に見ると、まだ“ベント号”に馴染んでいないように見えた。ワールドカップ当時とは立場が異なると見られる。 

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キム・スンギュとチョ・ヒョヌは、11月にオーストラリアで再び激突する見通しだ。

ベント監督は就任後に行ったAマッチで、毎試合、スタメンGKを変えた。金昇圭が9、10月に1試合ずつ出場し、残りの2試合はキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)とチョ・ヒョヌが出場した。

競争体制が続いているなか、オーストラリアでもローテーションを行う可能性が高い。

変数はある。キム・スンギュは最近、臀部の筋肉を負傷し、100%のコンディションではない。キム・スンギュの関係者は、「深刻な怪我ではないが、臀部に問題があるため、治療を受けている。週末にも治療を受ける予定だが、代表チームに大きな問題が生じるような状態ではない」と説明した。

キム・スンギュはすでに2試合で競争力を示している。オーストラリア遠征を控え、できるだけ早く回復してこそ、ベント監督に印象付けられる。

チョ・ヒョヌ

一方、チョ・ヒョヌは所属チームの大邱FCで、相変わらず大活躍している。前節のFCソウル戦でも好セーブを見せ、大邱のKリーグ1残留確定に決定的な役割を果たした。

ベント監督と会うのは2度目となるだけに、安定感を回復するのがカギだ。チョ・ヒョヌ特有の反射神経を活用したファインセーブを見せなければならない。短いパスを通じて試合を展開していく能力も向上させてこそ、主力の座をつかむことができる。

オーストラリアでの成績によって、アジアカップの主力GKが決まる可能性が高い。

ベント監督は、過去4度の国際Aマッチで、自分が信じる選手は主力として固定した様子だった。まして、GKはポジションの特性上、長い間ローテーションを実施するのは難しい。

親善試合を通じて技量をチェックし、優勝が必要なアジアカップでは、自分のスタイルに合った選手を重用するに違いない。

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