かつてデンソーエアリービーズにも在籍した元女子バレー日本代表の東谷玲衣奈(とうこく・れいな/24)が、韓国Vリーグ女子部で活躍を続けている。
興国(フングク)生命は10月31日、奨忠(チャンチュン)体育館で行われたGSカルテックス・ソウルKIXX戦でセットカウント3-0(25-22、26-24、25-23)の完勝を収めた。
直近の26日には正官庄(チョンガンジャン)レッドスパークスにフルセット逆転負けを喫していたが、敗戦の影響もなく今季4勝目を挙げた。
興国生命はここまで5試合を終えて4勝1敗の勝ち点12とし、現代建設ヒルステート(勝ち点10)を上回り7チーム中首位に立っている。
東谷は同日、アウトサイドヒッターではなくミドルブロッカーとして出場した。
8得点を挙げ、2つのブロックを記録。アタック成功率も75%に達した。興国生命を勝利に導く重要な役割を果たしたわけだ。
試合後、東谷は「GSカルテックスは簡単な相手ではありませんでした。たくさん練習をしてきました。アウェイでの試合だったので緊張しましたが、良い結果を出すことができて気分が良いです」と振り返った。
興国生命は現在、ミドルブロッカーのイ・ジュア(23)とキム・チェヨン(23)が負傷離脱している。チームを率いるイタリア出身のマルチェロ・アボンダンツァ監督は、「今後もレイナ(Vリーグでの登録名)をミドルブロッカーとして起用できる」と話した。
指揮官は「(東谷のミドルブロッカー起用は)準備した部分だ。レイナはポテンシャルを持った選手だが、それを発揮するまでには時間がかかりそうだ。重要な瞬間に2つのブロックを成功させ、アタック成功率も75%に達した」とし、「イ・ジュアとキム・チェヨンの復帰時期を伝えることは難しい。キム・チェヨンは時間がかかるだろう。レイナを起用しない理由はない」と説明した。
東谷は高校時代、3カ月ほどミドルブロッカーのポジションをこなした経験があるという。
「(興国生命は)安定したチームだと思いました。監督から注文されたのは、チームの不足を埋められるようにすることです。ミドルブロッカーとして出場しましたが、チームの役に立つことができて嬉しいです」と彼女は強調した。
今年4月に行われた韓国Vリーグ初の試みとなるアジア枠ドラフトを通じて、Vリーグ初の日本人選手として興国生命に加入した東谷。
7月に韓国入りし、チームに合流した東谷は、過去に日本のJTマーヴェラスでも活躍した元女子バレー韓国代表キム・ヨンギョン(35)の助けを借りて、Vリーグ及び韓国での生活に適応している。
「(キム・ヨンギョンと)色々話します」と明かした東谷は、「私が試合で緊張する方なので、(チームメイトたちが)緊張しなくても良いという言葉をたくさんかけてくれます。バスや地下鉄にも乗れるようになりましたし、生活に不便はありません」と伝えた。
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