中国の“カンフーキック”が不安材料…韓国は怪我のリスクに備えよ、E-1サッカー選手権

テストや結果も重要だが、“怪我”にも気を付けなければならない。

サッカー韓国代表を率いるパウロ・ベント監督は、アジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権を控えた記者会見で、「結果とテスト」の二兎を得ると明らかにした。

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特に韓国は今回の大会を通じて、大会3連覇はともかく、さまざまなテストを試みなければならない。2020年3月に再開される2022年カタールW杯アジア2次予選で、2試合連続の無得点となり、攻撃の多様化が必要不可欠な状況だからだ。

今大会は、欧州組が参加しない実験の舞台でもある。ベント監督は“プランB”を見つけることに重点を置いている。

しかし韓国は大会初戦の香港戦(2-0)で、すでにワントップを担ったFWキム・スンデを失った。キム・スンデは香港のGKと衝突しながら、右側肋骨の微細骨折や打撲で全治6週間の診断を受けた。

貴重なアタッカーを失ったが、大会の規定上、負傷者を置き換えることもできない。キム・スンデを除く22人で残りの試合を消化することとなった。

(写真=韓国サッカー協会)

そんな状況で韓国は、12月15日19時30分から中国と対戦することになる。選手の負傷に対する懸念がベント・コリアの不安材料となっている。

というのも、中国は伝統的に韓国にコンプレックスを持っているからだ。韓国に長らく勝利することができず、“恐韓症”という言葉まで出たほどだった。中国にとって韓国は、越えなければならない大きな山なのだ。E-1サッカー選手権でも何とか勝利しようと、がむしゃらに臨んでくることだろう。

もちろんライバルを相手に勝利を掴もうとすることは、スポーツでは当然のことだ。ただ不安材料もある。

先立って行われた日本との第1戦では、中国の“殺人タックル”が横行した。一般的に相手の攻撃を阻止するためのタックルはボールに向かうが、この日の試合では日本選手の足首に向かっていた。

さらに中国DFジャン・ジペンは前半30分頃、日本の橋岡大樹の後頭部に向かってキックをした。試合後、彼は「意図的なファウルではなかった。僕たちは暴力的なサッカーを抑制している」と否認したが、誰が見ても意図的な行動だった。

日本対中国の試合では、中国DFが橋岡大樹の後頭部をキックした

つまるところベント監督は、テストや結果の前に、選手の負傷に気を使わなければならない状況だ。ワントップのキム・スンデが不在となった今、まともなテストができるかどうかも難しくなっている。現実的に、イ・ジョンヒョプのターゲットプレイを通じた攻撃戦術を試みるしかない。

何よりも中国がラフプレーをすることが明らかであるため、ベント監督のボール占有率を重要視するサッカーも、あまり効果を発揮できないと予想される。ボール占有率を高めるサッカーをすれば、中国の厳しいディフェンスを全身で受け止めることになる。

韓国が中国の“カンフーキック”を上手くかわし、テストと結果の二兎を得ることができるか注目したい。

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