「全北現代のユニホームを着て、年に10回以上も負けたのは初めてだ」
かつてアルビレックス新潟でプロデビューした韓国代表DFキム・ジンス(31)は現在、韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースで欠かすことのできない絶対的選手として活躍している。
2017年に初めて全北のユニホームを着たキム・ジンスは、全北が2017~2021年に成し遂げた史上初のリーグ5連覇に大きく貢献した選手だ。
ただ、昨季はライバルの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の後塵を拝して2位に終わり、6連覇に失敗。今季も第33節終了時点で12チーム中4位とし、辛うじてファイナルA(上位グループ)進出に成功したものの、満足できない成績であることは明らかだ。
そんな全北は残りシーズン、リーグ戦だけでなく、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)やFAカップも控えている。
「リーグ戦は当然、高い順位で終えることが目標だ」と話したキム・ジンスは、「FAカップとACLがまだ生きている。FAカップ優勝も目標の一つだ。ACLが今年中にグループステージが終了するので、ベスト16進出を確定したい」と強調した。
2023年シーズン序盤、開幕10試合で3勝1分6敗の10位と大不振に陥った全北は、チームを2021年リーグ優勝と2022年FAカップ優勝に導いたキム・サンシク監督が5月に辞任。その後、キム・ドゥヒョン元ヘッドコーチの監督代行体制を経て6月よりルーマニア出身のダン・ペトレスク新監督が就任したが、ここまで良い結果を出せずにいる。
全北は現在、第33節終了時点で14勝7分12敗の勝ち点49で4位としている。
「全北のユニホームを着て10回以上負けたのは初めてだ」というキム・ジンスは、「色々な問題がある。得点が生まれないときもあるが、失点をしないことが重要だ。失点は少ない。ただ、得点面に関して以前よりも上手くできていない。それでは理由が運であろうが何だろうが、勝つことはできない」と伝えた。
ポジティブな要素もある。杭州アジア大会のU-24韓国代表メンバーとして長期間離脱していたMFペク・スンホ(26)、FWソン・ミンギュ(24)、FWパク・ジェヨン(23)、GKキム・ジョンフン(22)がチームに復帰。負傷者たちも復帰し、シーズン終盤戦を戦う予定だ。
キム・ジンスは「アジア大会のメンバーたちはタイトな日程で試合を多くこなしたから、体力的に苦しいだろう。だからといって、全北は誰がいるかどうかで左右されるチームではなかったし、チームに復帰しても上手くやってほしい。キャプテンではないが、気を遣わなければならないことが多い」と強調した。
キム・ジンスは韓国代表についても言及した。「メンバーだけ見てもとても良い。ベトナム戦の前半をベンチで観たが、全盛期のパフォーマンスを維持する選手がもっと多くなってほしい。監督なりのスタイルがある。それを維持することができれば、大きな問題にはならないだろう」と説明した。
元全北のDFキム・ミンジェ(26、バイエルン・ミュンヘン)は17日のベトナム代表戦の試合後、ユルゲン・クリンスマン監督に対する批判の世論について問われ「(監督に対する批判世論が)良かったことはありますか」と話していた。
これにはキム・ジンスも「同意する。どんな試合でも勝ち続けることができれば大きな問題はないと思う。内容が良くても、結果が良くなければ問題にする。時間が必要だ。外部で評価することはできるが、監督も就任してまだ期間が長くない。お互いをよく理解しなければならない」と力を込めた。
なお、全北のリーグ再開初戦は来る21日、アウェイのDGB大邱(テグ)銀行パークで行われる大邱FCとの第34節だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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