「僕はプレミアリーグが好きです。やるべきことがたくさん残っているからですよ」
韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)が、自身に対するサウジアラビア方面からの“メガオファー説”について気兼ねなく語った。
ソン・フンミンは6月20日、大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われたエルサルバドル代表戦後に報道陣の取材に応じ、サウジからのオファーについて問われた際、慎重に言葉を選びながらも自身の思いを伝えた。
昨冬のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(38、アル・ナスル)に始まり、サウジアラビアは最近、オイルマネーを駆使して欧州のスター選手獲得に乗り出している。
先日には元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(35)がアル・イテハドに加入。20日にはフランス代表MFエンゴロ・カンテ(32)の加入も正式発表された。
アル・イテハドやアル・ナスルのほか、アル・ヒラル、アル・アフリを含めた“ビッグ4”は公共投資ファンド(PIF)が支配権を握り、世界のサッカー界のビッグネーム獲得に注力している。
そこで、アジアを越えてワールドクラスの選手に飛躍したソン・フンミンも、サウジアラビアのレーダーにかかったわけだ。
実際、アメリカのスポーツ専門メディア『ESPN』は20日、ソン・フンミンが年俸3000万ユーロ(約46億円)の4年契約オファーを受け取ったと報道。そのクラブがベンゼマやカンテのいるアル・イテハドだと伝えていた。
ソン・フンミンはこの話について、「どう話しても(移籍話)ついて回るでしょう」とし、「僕はまだそのリーグ(サウジアラビア)に行く準備ができていません。僕はプレミアリーグが好きです。やるべきことがたくさん残っているからですよ」と伝えた。
また、「(過去の代表でも)ソンヨンさんが話していたじゃないですか。“代表キャプテンは中国に行かない”と。今、僕にとってお金は重要ではなく、好きなリーグでプレーすることが重要です。プレミアでやるべき課題が多いんです」と続けた。
実際、元韓国代表MFキ・ソンヨン(34、FCソウル)は過去にA代表のキャプテンを務めた2016年当時、国家プロジェクトでサッカー強化に乗り出した中国から、200億ウォン(約20億円)越えの年俸でオファーが届いた。
だが、「韓国代表のキャプテンは中国に行かない」と発言してオファーを拒否したことで、韓国サッカーファンから熱い支持を受けたことがある。
ソン・フンミンも同じだ。
全盛期の年齢を過ごす本人としては、現在の年俸の2倍以上となるオファーを簡単に振り払うことはできない。
とはいえ、欧州のビッグリーグで選手としての価値をより高めることを考え、果敢にサウジアラビア行き拒否の意思を公式に示した。
ソン・フンミンは「僕にとってお金は重要ではない。サッカー、サッカーの誇り、好きなリーグでプレーすることが重要だ。プレミアでやらなければならない課題が多い。トッテナムに戻ってしっかり準備したい」と誓った。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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