野球韓国代表を率いるキム・ギョンムン監督の「感の野球」は、世界を再び驚かせるだろうか。
国際大会ではその可能性が非常に高い。野球は数字ではなく人が行うものであり、キム監督特有の「感」が韓国野球の国際地位回復に大きな動力になるものと見られる。
そもそもキム監督はデータ活用に消極的な指揮官だ。
選手個々の特性を把握するために数字を参考にするが、信頼はしない。
失敗するときもあるが、選手個々の気運とグラウンドの空気などを読み取り、直感によって代打作戦などを展開するキム監督の「感」は、国際大会で特に光を放つ。国際大会は、互いが互いを正確に把握できないまま勝負を競う「ブラインド・テスト」だからだ。
韓国代表のエースであるキム・グァンヒョン(SK)は、「国際大会では投手が少し有利なのが事実」と話す。どんな球種を投げるのか、ボールの回転はどうなのかなど、投手に関する詳細なデータがわからないままバッターは打席に立つからだ。
数値やデータなど対戦打者の情報を受け取るが、実際に目で見るものとは違う。同じスライダーであっても、キム・グァンヒョンとヤン・ヒョンジョン、チャ・ウチャンが投げるスライダーは、それぞれ軌跡と速度も異なる。「スライダーを決め球として活用する確率60%」というデータがあっても、即座に対応しにくいという意味だ。
捕手のヤン・ウィジはさらに核心を突くことを語った。