栗山監督は試合後のインタビューで、「本当に思った通り、メキシコは素晴らしいチームであり、突破口を見出すことは難しかった。勝敗とは別に、野球は本当にすごいと感じた」と話した。
また「重要な試合であればあるほど、最後のイニングが難しいということを以前から感じていたので、必ず最後のチャンスになると信じていた。日本ハム監督時代から最後まで諦めないことを選手に話し、最後まで信じた」と付け加えた。
今大会、深刻な打撃不振に苦しんだ村上に、バントではなくヒッティングを指示した理由も同じ脈絡だ。
昨年、56本塁打を記録し、日本プロ野球日本人打者1シーズン最多本塁打の新記録を打ち立てた村上だが、同日の最終の打席まで、WBCでは21打数4安打、打率0.190だった。
栗山監督は村上について「厳しい状況でも自分の能力を見せられる打者だと固く信じていた。数年後、ここ(メジャー)でプレーしている選手に違いない」と話した。
また、「これまでチームに迷惑をかけているという考えを持っていたはずなのに、世界が驚くほどの打者だということを今大会で見せるために連れてきた。彼に対する信頼は変わらない」と強調している。
なお、22日のアメリカとの決勝戦で、大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)を投手起用するかについては、「体調を見てみないと分からない。可能性がないわけではない。体調を見て判断する」と述べた。
(記事提供=OSEN)