先発のソ・ヒョンジュン(21、KTウィズ)が1回に1点を許すと、2回に遊撃オ・ジファン(32、LGツインズ)に2つのエラーが出たことで2失点。そして6回、三塁から遊撃に移ったキム・ハソンのミスで、再び1点を許してしまった。
一方の打線はチャンスを十分に活かせなかった。
1回二死一二塁の場面でパク・ビョンホ(36、KTウィズ)が3球三振、5回一死一三塁の状況ではキム・ハソンが併殺打で退いている。
韓国代表は0-4でリードされていた9回、イ・ジョンフ、パク・ヘミン(33、LGツインズ)、パク・ゴヌ(32、NCダイノス)の安打、イ・ジヨン(37、キウム・ヒーローズ)の犠牲フライで2点を返すのが精いっぱいだった。
オリックスは同日、打線は2軍選手が大半だったが、投手は昨年の“勝利の方程式”が8回まで順に登板していた。
黒木優太が先発として5イニングを投げ、6被安打4奪三振無失点と好投。以後、平野佳寿、比嘉幹貴、本田仁海が1イニングずつ投げ、9回に登板した前囲は通算1軍経験が1試合もない2軍投手だった。
試合後の記者会見で、ある日本人記者は、韓国代表イ・ガンチョル監督に「今日のオリックスの主力メンバーではなく、2軍選手がほとんどだったが、敗北したことについてどう思うか」という、多少無礼で挑発的な質問をしていた。
これは国際大会における敗北者への質問としては適切ではなかった。野球の試合というのは3連戦をすれば最下位のチームが首位のチームに一勝することもできるし、10試合をすればいくら最強チームでも2、3回は負けることもある。
記者会見に同席していたイ・ジョンフは、この質問を聞いて固い表情で“苦笑い”。イ・ガンチョル監督とキム・ハソンも明るい顔ではなかった。
イ・ガンチョル監督は質問に「2軍であれ、どのチームでも投手1人がうまく投げれば勝てるのが野球だ。WBCは短期決戦だし、ある投手を攻略できず、得点できなければ負けるのが野球だ。(オリックスの)投手たちが良かった。言い訳はしたくないが、お互いに知らない状況での試合だったので、その選手を知ったあとにはきっと勝つと思う」と答えている。
会見後、外に出たイ・ジョンフは胸中の鬱憤をあらわに。「ホ・ジェ監督のようにすべきだったが、一度“ホ・ジェ”すべきだったのか…」と述べた。