日本国内のメディアは、侍ジャパンがWBC1次ラウンドの4試合で起用する先発投手を早くも確定したと報じている。
初戦の中国戦(9日)で大谷が先発登板し、韓国戦(10日)はダルビッシュ有(36、サンディエゴ・パドレス)、チェコ戦(11日)は佐々木朗希(21、千葉ロッテマリーンズ)、オーストラリア戦(12日)は山本由伸(24、オリックス・バファローズ)が投げるローテーションと予想されている。
3月5日、大阪の杉本商事バファローズスタジアムで韓国と日本の練習を取材していた日本メディア『Full-count』の小谷真弥記者も、「大谷は中国戦、ダルビッシュは韓国戦で先発登板させる」と述べた。
侍ジャパンを率いる栗山英樹監督は、なぜ大谷を格下と見られる中国相手に大谷を先発登板させるのだろうか。
2006年の第1回WBC優勝メンバーである日本球界レジェンドの上原浩治氏は、5日に放送された『サンデーモーニング』に出演した際、「大谷を中国戦の先発投手として起用するのはもったいないと思う」と言及した。
ただ、小谷記者は大谷の中国戦先発を予想する理由として、「栗山監督が直接明らかにはしていないが、中国戦は日本代表の大会初戦という象徴的な意味がある」と述べた。
侍ジャパン最高の選手が、WBC初戦の最初の投手としてマウンドに上がるという意味だ。また、中国戦では大谷が1番打者兼先発投手として出場するという話もある。投手・打者ともに一番最初という意味だ。
小谷記者は「韓国戦で先発登板するダルビッシュも良い投手だ」と笑顔で話していた。
大谷への象徴的な待遇、さらには1次ラウンドの先発ローテーションは、その後の準々決勝、準決勝、そして決勝までを念頭に置いた布石という解釈もある。