直近2大会で1次ラウンド敗退に終わっている韓国にとって、オーストラリアとの初戦は非常に重要な戦いとなるが、翌10日に行われる侍ジャパン(日本代表)との“日韓戦”も注目の一戦だ。
そんななか、キム・テギュンは侍ジャパンが誇る“二刀流”スター大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)に触れ、「まるで漫画から出てきたような選手と対戦できるのも、韓国の若い選手にとって非常に良い経験だ」とし、「いくら優れた投手でも結局は失投が来る。その失投を狙うべきだ」と助言した。
以下、キム・テギュンとの一問一答。
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―自身が出場したWBCで記憶に残る場面を挙げるならば。
「2006年WBCは先輩たちが主軸だったとすれば、2009年WBCは世代交代の真っ只中にあった。同年代と年下の若い世代は自信に満ち溢れ、練習時の雰囲気もとても良かった。始まりも野心的だったが、1次ラウンドで日本にコールドゲームで敗れてしまった。
かなり意気消沈したが、キム・インシク監督は“1点差も12点差も同じ1敗だ。気にせず次の試合で自分たちがやりたいように戦おう。すべての責任は私が負う”がおっしゃってくれた。その後、チームに自信が芽生えた。
今回の代表チームも若手を中心に構成されている。彼らも試合を積み重ねるごとに自信をつけていくだろう」
―“第2のキム・テギュン”、あるいは韓国代表の解決士を挙げるならば。
「今は多くの人がイ・ジョンフに期待している。彼は韓国代表打線の核心であり中心だ。野球というのは非常に敏感なスポーツであり、選手たちもプレッシャーを感じるかもしれないが、それも乗り越えてイ・ジョンフが上手くやってこそ、ほかの選手たちも負担を減らすことができるだろう」
―2023年WBCでの韓国の成績をどう展望するか。
「ベスト8は必ず行かなければならないし、選手たちに自信が生まれれば十分ベスト4以上も可能だろう。とにかく一番大事なのは初戦のオーストラリア戦だ。そこでどれだけのパフォーマンスを見せられるかによって、日本戦をはじめ残りの試合の結果が変わるのではないかと思う。
すべてのスポーツがそうだが、神経戦がとても重要なのが野球だ。しかし、選手たちが持っているものを上手く発揮できれば、オーストラリアは十分勝てる相手だろう」
―では、注目のライバル対決となる“日韓戦”の展望は?