ファン・デイン(26)、キム・ソクファン(23)、リュ・ジヒョク(29)を三者凡退で退けるも、決めておいた投球数より足りなかったため、ピョン・ウヒョク(22)、ハン・スンテク(28)までも三振に抑えた。
ファストボールも最速148kmを記録し、チェンジアップやスライダー、カーブも駆使した。代表投手陣で選手ごとにコンディションの差が表れるなか、クァク・ビンはコ・ヨンピョ(31、KTウィズ)、コ・ウソク(23、LGツインズ)とともに最高のペースを維持している。
クァク・ビンは試合後、「今回、初めて(昨年)12月からボールを投げて準備を始めた。以前は腕の調子が良くなかったので1月末からキャッチボールに入っていたが、今回は12月にキャッチボールをしながらペースを上げ、上手くペースを引き上げている」と語った。
その一方で、「懸念も多い。今のコンディションに満足せず、少しずつ整えながらペースを上げたい」と付け加えた。
昨シーズンは規定イニングを突破し、自身の名前を確実に知らせた。27試合で先発登板し、147.2イニングを投げて8勝9敗、138奪三振、防御率3.78を記録。斗山の新たな希望となった。
そんなクァク・ビンのことを、WBC韓国代表率いるイ・ガンチョル監督もハッキリ見ていた。
イ監督は昨年9月、「ほかの球も含めるとわからないが、速球だけ見ればクァク・ビンはKBOでどの投手よりも優れている。技術委員会が判断してくださると思うが、WBCでの活躍が期待される」と、クァク・ビンの代表入りを後押しした経緯がある。
これをクァク・ビン本人が知らないはずはなかった。彼は「正直、記事は見た。監督が称賛してくださったが、知らないふりをしていた。WBC代表入りが確定するまで生意気になりたくなかったからだ」と笑いつつも、「監督が認めてくださったからこそ、今こうして代表に選ばれた。ただただ感謝したい」と述べた。
WBC公認球との相性も良い。