“韓国のイチロー”だけじゃない…WBC韓国代表にMLBスカウトが興味津々なワケ

ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、ロサンゼルス・ドジャース、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス、テキサス・レンジャーズ、デトロイト・タイガース、カンザスシティ・ロイヤルズのスカウトが姿を見せた。スカウトたちは試合前の練習から実際の試合中まで、代表選手たちのプレーを着実に記録していた。

最も大きな関心を集めている選手はやはりイ・ジョンフだ。レッドソックスやドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツのスカウトは今月初めからキウムの春季キャンプを訪問し、イ・ジョンフを見守っていた。

ただ、代表キャンプではイ・ジョンフだけがスカウト対象ではない。2023シーズン終了後にポスティング資格を得るコ・ウソク、そして将来的なメジャー進出が可能な選手に分類されるキム・ヘソン、チョン・ウヨン、カン・ベクホに対しても、スカウトたちはレポートを作成している。

イ・ジョンフ

すなわち、この日の韓国代表とNCの練習試合は、スカウトたちにとってまさに“グルメビュッフェ”のような試合だった。仕事量は多いが、一度に多くのことを記録できるかけがえのないチャンスだった。スカウト競争に先立ち、情報戦争を繰り広げるMLB球団にとってこれほどのチャンスも多くない。

スカウトたちの関心に応えるかのように、キム・ヘソンは打席で安打を放ち、二塁手として広い守備範囲を誇った。カン・ベクホは2ラン本塁打を含む2安打で韓国代表打線をけん引。コ・ウソクは今年初の実戦だったが、最速152kmを記録した。

チョン・ウヨンとイ・ジョンフは多少停滞した様子だったが、これもスカウトにとっては貴重な資料となり得る。

もっとも、本当の始まりはこれからだ。韓国代表は今後、アリゾナでさらに4試合を行う。20日にKIAタイガース、23日と25日にKTウィズ、そして27日にLGツインズと対戦する。スカウトたちも今後4試合を着実に訪問し、選手の一挙手一投足を記録するものとみられる。

なお、サンディエゴ・パドレスの球団特別顧問を務めるパク・チャンホは、すでにパドレスがイ・ジョンフに向けてレポートを作成していることを暗示した。

パク・チャンホは「パドレスからイ・ジョンフについて多くの質問を受けている。イ・ジョンフについては技術的な部分より、成長してきた環境とメンタルについての話をしている」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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