ソン・フンミンに続きチャン・ヒョンスの“代役”も必要に。韓国の守備ライン競争激化

ソン・フンミン(トッテナム)の代役争いと同じくらい、11月の韓国代表はディフェンス陣の競争が激しくなりそうだ。

パウロ・ベント監督就任以降に行われたAマッチ4試合のスターティングメンバーを見ると、フィールドプレーヤー10人にはほとんど変更がなかった。3カ月後に迫ったアジアカップに向けて、ビルドアップ・サッカーをいち早く定着させたいという意図が見える。

そんななか韓国サッカー協会とトッテナムの協約に基づき、11月のオーストラリア遠征2連戦(オーストラリア、ウズベキスタン)にソン・フンミンは参加しないため、攻撃陣の代役が関心事となった。ドイツで復活を知らせたイ・チョンヨン(ボーフム)がその候補に挙げられており、ムン・ソンミン(仁川ユナイテッド)、イ・スンウ(ヴェローナ)なども重要な役割を果たすと考えられる。

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オーストラリア遠征では攻撃陣だけでなく、ディフェンス陣の競争も見どころになった。最も注目されるのはセンターバックだ。

兵役免除に関するボランティア活動をねつ造したチャン・ヒョンス(FC東京)の離脱が、大きな地殻変動を起こしている。チャン・ヒョンスは、オーストラリア遠征のエントリーを辞退しているが、もはや国家代表の資格も危うい状況だ。11日1日の午後、韓国サッカー協会はチャン・ヒョンスの事態と関連して公正委員会を開き、懲戒審議を行う予定である。ボランティア活動の書類ねつ造は前例がないことだが、懲戒規定には違反行為については、警告から罰金、出場停止、資格停止、そして最も重い除名まであり得る。書類のねつ造は犯罪行為に該当するため、少なくとも1年以上の資格停止が有力と考えられている。そうなればアジアカップの出場は不可能だ。

チャン・ヒョンス

ベント監督もチャン・ヒョンスの重い懲戒をある程度予想している。ベント監督は就任以来、チャン・ヒョンスにセンターバックや守備的MFを任せ、戦術の中心として活用してきた。ときにミスをすることもあるが、DFとしてビルドアップに最適化した選手としながら、9月12日にウルグアイ戦を終えた直後には「特別に保護しなければならない選手」と褒め称えた。そんなチャン・ヒョンスが思いがけない事態を起こしたことは、ベント監督の心境を複雑にするしかない。

チャン・ヒョンスの“代役”は?

ベント監督が目指す速度のあるビルドアップは、最後方を務める守備陣の組織的な動きが重要なテーマである。そのためチャン・ヒョンス中心のディフェンス陣を新たに改編することが、オーストラリア遠征のもうひとつの課題となった。

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