もっとも、ギリシャでの生活は順調ではなかった。加入直後から不振に苦しみ、この約半年間で大半の試合をベンチ外と出場機会を得られなかった。
実際、リーグ戦は昨年10月の途中出場を最後にわずか5試合のみのプレーにとどまり、ほかではUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ6試合出場、国内カップ戦1試合出場のみとなった。
所属チームでの不振は代表にも影響し、昨年の2022年カタールW杯では全4試合出場も先発わずか1回、無得点という結果に終わっていた。
オリンピアコスで事実上の戦力外となったファン・ウィジョだが、規定により欧州内の他クラブではプレーできないため、自然と移籍先の候補も狭まった。この間にはJリーグや米メジャーリーグサッカー(MLS)の可能性も浮上したが、本人は6年ぶりとなるKリーグ復帰を決断した。
FCソウルとしてもストライカーの補強が求められていた。クラブは昨年、ロシアのウクライナ侵攻の影響でプレーの場を探していた韓国代表MFファン・インボム(26、オリンピアコス)に手を差し伸べ、3カ月間という短期契約を結んだことがある。そこで今回、ファン・ウィジョとFCソウルの利害関係が一致したことで、契約が実現した。
FCソウルはファン・ウィジョ加入発表に際し、次のように伝えている。