1月2日に浦和駒場スタジアムにて、昌平と前橋育英による「第101回全国高校サッカー選手権大会」3回戦が行われた。試合は2-1で前橋育英が勝利を収め、準々決勝に駒を進めた。
「ポイントは攻守の切り替え」だったと、前橋育英の山田耕介監督。密集地帯をドリブルでくる昌平に対しては、「一人では止められないが、グループで守備をしよう」というのをキーワードの一つに挙げていたと明かした。
「強度が高いお互いなので、相当厳しい戦いになると思っていたが、その通りになった」と振り返った。
一方、「前橋育英さんのプレスの速さ、局面の粘り強さが素晴らしかった。我々に足りないものを、全部見せてもらった」とは、昌平の藤島崇之監督。
「攻守の切り替えの速さを、我々も想定しながらやっていた。ダイレクト、ツータッチでパパッと渡しながらいくという話はしていたが、思いのほか、選手の距離感が上手くいかなかった。前橋育英さんの強度の部分が、本当に素晴らしいパフォーマンスだった」
昌平の次の課題として挙げたのは、「いろんなバリエーションを持っていく」ということ。
「これだけ攻守の切り替えの部分の強度が高まると、ボールを動かすというスタンス一つだけでは、なかなか難しい部分もある。スピーディーにいく状況なのか、それを上回るスキルでいくのか。そこは整理しながらだが、展開という部分をより重視しながら、やっていくことで、見いだせる部分もあるかもしれない」
複数で守られるシチュエーションに対しては、「そこにどれだけグループを融合させていけるかというのも、すごく大切だと思った」と、次を見据えた。
(文=玉 昌浩)
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