それもすでに報じられた300万ユーロ(日本円=約4億2366万円)、あるいは300万ポンド(約4億8063万円)といった予想を上回る金額だという。マインツとセルティックは移籍金を一度に支払うことに負担を感じ、二度に分割して支払うことを検討している。それだけ移籍金の規模が大きいということだ。
マインツもセルティックもチョ・ギュソンの価値を高く評価している。両チームともチョ・ギュソンの技量を慎重に検討し、再販売が可能な選手であると判断した。
チョ・ギュソンは昨年、カタールW杯という世界的な舞台で自らの実力を証明した。韓国人選手として初めて1試合2ゴールを決め、フィジカルに優れる海外国のDFとの競り合いでも引けを取らない強さを見せた。1998年生まれの24歳とまだ全盛期に入ったばかりの選手なだけに、発展の可能性も無限大だ。
マインツ、セルティックはチョ・ギュソンが優れた活躍を披露できると確信している。獲得後、次の移籍を通じて投資した初期資本を十分に回収できると計算した。両チームが果敢に財布を開けることに決めた背景だ。
マインツには韓国代表チームメイトのMFイ・ジェソン(30)が在籍。セルティックにはプレミアリーグ移籍の可能性があるFW前田大然(25)のほか、FW古橋亨梧(27)、MF旗手怜央(25)、MF井手口陽介(26)、DF小林友希(22)、DF岩田智輝(25)と多数の日本人選手が所属している。
条件はアメリカが一番良いが、全北現代もチョ・ギュソンも欧州進出を最優先に掲げている。
チョ・ギュソン側の関係者は「ひとまず欧州からは2チーム(マインツ、セルティック)からオファーが来た。ほかのチームからのオファーも待っている。両国から複数のチームがオファーすることを期待している。各チームの獲得意思を総合して全北現代、選手と議論し、行き先を決める予定だ。今週末頃には輪郭が決まるだろう」と伝えた。
全北現代は元々移籍に慎重だった。Kリーグの新シーズン開幕前の冬に出てしまうよりは、夏に移籍した方が良いと判断した。
現在、欧州がシーズン中であるうえにチョ・ギュソンはW杯を終えて休息を取った。コンディションを作り直さなければならず、現地適応の問題もあるため、欧州の新シーズンが始まる夏にチームを移してこそ、選手にとっても負担が少ないというのが理由だ。
しかし、マインツとセルティックが意外にも高額な移籍金を受け入れたことで雰囲気が変わった。今後のオファー次第では価値がさらに上がる可能性もある。
移籍金を多く支払うということは、その選手を主軸に活用する計画を含んでいる。主力争いはどのチームでもしなければならないが、比較的友好的な環境でスタートできる。
選手側も負傷などのトラブルの可能性を考慮し、高い評価を受けている現時点での移籍を望んでいる。全北現代としては、チョ・ギュソンを慰留する名分がなくなったわけだ。
全北現代の事情に詳しい別の関係者も、「全北現代もチョ・ギュソンの移籍が有力だと見ている。すでに首脳陣は代替選手の確保に没頭している」と明かした。
チョ・ギュソンはW杯終了後に欧州進出への熱望を示した。昨季Kリーグ1(1部)で得点王、FAカップでMVPに輝き、国内の舞台を征服したなか、より広い舞台に立ちたいという意志を公に明かしている。その望み通り、チョ・ギュソンは移籍市場で高い評価を受け、夢の舞台に向かって歩を進めている。
韓国から新たな欧州組が誕生するのは時間の問題だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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