女子バレーW杯、日本と勝ち点1差。韓国“最大の弱点”を補っているのは誰?

ライトのキム・ヒジン(IBK企業銀行)が女子バレー韓国代表の最大の弱点をカバーしている。

2019国際バレーボール連盟(FIVB)女子ワールドカップの第8戦までを終えた9月26日現在、韓国のチーム内得点トップは“エース”キム・ヨンギョンではない。

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キム・ヨンギョンが96点の3位にランクインするなかで、1位は昨季Vリーグ女子最優秀選手に輝いたイ・ジェヨン(113点)だ。注目したいのは、そのわずか2点差で2位となっているキム・ヒジン(111点)である。

肘の負傷で2018年ジャカルタ・アジア大会は出場できなかったが、今年5月のネーションズリーグで復活し、今回の女子バレーW杯ではイ・ジェヨンとともに、新たなスターに生まれ変わった。

慣れないポジションでプレーしているという点まで踏まえると、さらに大きな成果だ。キム・ヒジンはステファーノ・ラバリニ監督の指導のもと、オポジットスパイカー(ライト)として出場している。

イ・ジョンチョルIBK企業銀行顧問が指揮をとった時代と、2012年ロンドン五輪を通じてそのポジションを経験したことはあったが、所属チームではミドルブロッカー(センター)としてプレーした時間が絶対的に多いので、慣れたポジションとはいえないだろう。

ラバリニ監督体制でキム・ヒジンは、“変身”を避けられなかった。

(写真提供=FIVB)キム・ヒジン

Vリーグで各チームのライトポジションは、勝負を決定的な一発で決める能力が必要なポジションで、ほとんどは外国人選手が占めてきた。限定的な韓国人選手のなかで、代表チームではファン・ヨンジュが役割を果たしてきたが、彼女が離脱した後は担い手がいなくなった。女子バレー韓国代表の弱点ともいえよう。

新たに指揮をとることになったラバリニ監督は、「韓国バレーボールはオポジットに対する認識を変えなければならない」と苦言を呈し、キム・ヒジンをその主人公に抜擢。ネーションズリーグ、東京五輪大陸間予選、アジア選手権を経て、効果は着実に表れている。

キム・ヒジンは「信じられないほど大変というわけではないが、ポジションを行ったり来たりするので負担はある。でも代表チームでこれほど大きな責任感を持ったことがなかった。助けを与えるのではなく、チームを導くというように考えが変わった」と、自らの変化を説明した。

所属チームでのシーズンが終わるや否や、休む間もなく代表チームの日程を消化しているキム・ヨンギョンのコンディションは、100%ではない状態だ。ラバリニ監督は大会が進むごとに、休息が必要なキム・ヨンギョンをベンチに座らせる時間を長くしている。

これはキム・ヒジンが主砲の役割を果たしながら、エースの負担を少なくしているからこそ可能なチームの運用方法だろう。

ラバリニ監督が目指す“トータルバレーボール”の中心に、イ・ジェヨン、キム・ヨンギョン、そしてキム・ヒジンの3人が位置した。この変化は東京五輪を目指す道で、韓国代表の大きな自信のひとつになると思われる。

韓国は女子バレーW杯第8戦までを終えて、4勝4敗。12チーム中7位(勝ち点12)だ。6位セルビアとは勝ち点が並んでおり、勝ち点1差の8位に日本が位置している。

韓国は9月27日11時からエディオンアリーナ大阪で、ケニアと対戦する。

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