兵役免除の恩恵を受けた後、遂行しなければならないボランティア活動の書類をねつ造したことで、選手生命の危機に追い込まれている韓国代表DFチャン・ヒョンス(FC東京)に対して、韓国サッカー協会が公正委員会(旧懲戒委員会)を開く。
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韓国サッカー協会は10月30日、出入り記者団に、来る11月1日午後2時にソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館でチャン・ヒョンスの関連案件を審議することにしたと伝えた。
チャン・ヒョンスの“兵役義務ねつ造”の波紋は、ますます広がっている。2014年の仁川(インチョン)アジア大会男子サッカーの金メダルリストとして兵役免除対象者となった彼は、去年の冬のボランティア活動の記録をねつ造したことを認めており、韓国サッカー協会の懲戒は避けられない。文化体育観光部(部は日本の省に相当)は、他の種目のボランティア活動対象選手まで調査すると公表した状態だ。
チャン・ヒョンスはロシアW杯はもちろん、最近新たに韓国代表の指揮をとることになったパウロ・ベント監督からも信頼される選手であるだけに、議論が深まっている。韓国サッカー協会の懲戒規定によれば、違反行為に対しては、警告から罰金、出場停止、資格停止、そして最も重い除名までがある。チャン・ヒョンスが協会から懲戒処分を受けると、来年1月にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれるアジアカップにも参加できない可能性がある。
チャン・ヒョンスは同日の10月30日、所属チームであるJリーグFC東京からも厳重注意を受けた。FC東京のホームページでチャン・ヒョンスは、「FC東京を応援していただいているファン・サポーターのみなさま、さらにクラブスタッフ、監督以下選手・スタッフ、関係者のみなさまに、個人的なことで大変ご迷惑をおかけしたことにつきましてお詫び申し上げます」とコメント。「今回の兵役免除に必要な奉仕活動報告を、一部事実と異なる報告をしたこと、韓国代表選手として守るべき義務を怠たり誠実に遂行しなかったことを、本当に深く反省しています」と謝罪した。
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