かつてガンバ大阪で活躍した韓国代表FWファン・ウィジョ(29、ボルドー)が、イングランド・プレミアリーグ昇格組のノッティンガム・フォレスト(以下、フォレスト)と契約する見通しだ。
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8月24日(日本時間)、フランスメディア『レキップ』はファン・ウィジョがフォレストに移籍した後、ギリシャのオリンピアコスに1年レンタル移籍する案を受け入れたと報じた。
『レキップ』のほか、欧州移籍市場に精通したジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も自身のツイッターで「ファン・ウィジョとフォレストの3年契約が差し迫った。実現した場合、先にオリンピアコスへ1年間レンタルとなる」と伝えた。
昨季リーグ・アンを最下位で終えて2部リーグ・ドゥに降格したボルドー。ファン・ウィジョは今季リーグ戦で開幕節と第3節で途中出場していたが、直近の第4節ではベンチを外れている。
ファン・ウィジョ側のとある関係者は、本紙『スポーツソウル』に対し「ファン・ウィジョが(オリンピアコスへのレンタル移籍を含めた)フォレストの提案を受け入れた状況」と伝えた。
2019年夏にガンバ大阪からボルドーに移籍後、2020-2021シーズン、2021-2022シーズンと2季連続で二桁得点を達成したファン・ウィジョは、今夏の移籍を決断した。ボルドーの2部降格だけでなく、より競争力のあるビッグリーグでプレーすることを望んだのだ。
韓国代表の同僚であるFWソン・フンミン(30、トッテナム)、FWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)がプレミアリーグで活躍しているのも、ファン・ウィジョの刺激剤となった。
実際、今夏の移籍市場では複数のチームがファン・ウィジョに関心を示した。フランス国内ではナントやマルセイユが獲得に迫っていると伝えられたが、ファン・ウィジョ自身がプレミアリーグ行きを望んだ。
ただ、一度ファン・ヒチャンが所属するウォルヴァーハンプトンが獲得の意思を示し、ボルドーと接触したものの、移籍金交渉でクラブ間の食い違いが生じた。
その後、別のプレミアクラブであるフォレストが接近。ボルドーに約500万ユーロ(日本円=約6億8203万円)の移籍金を提示し、交渉に拍車がかかった。
ただ、フォレストは契約後のオリンピアコスへのレンタル移籍を条件に含めた。フォレストとオリンピアコスは現在、ギリシャ財閥のヴァンゲリス・マリナキス氏が両クラブのオーナーを務めている。
ソン・フンミンと同じ1992年生まれのファン・ウィジョは、全盛期のうちにプレミアリーグへ直行することを強く望んでいた。
しかし、欧州移籍市場の締め切り(9月1日)が迫るにつれファン・ウィジョの去就も不透明となったため、自然とフォレストの提案を受け入れることになった。これに先立ち、今夏にオリンピアコスに移籍した韓国代表MFファン・インボム(25)にも連絡して内部情報を得た。オリンピアコスは国内リーグで過去47度の優勝を誇り、直近3連覇中の屈指の強豪だ。
来る11月のカタールW杯本大会での活躍を望むファン・ウィジョとしては、出場時間の保証を得られ、自身の価値を発揮するのに大きな障害のないチームだ。オリンピアコスはUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場の可能性も残しており、26日にアポロン(キプロス)とのプレーオフ第2戦を控えている。
長く続いたファン・ウィジョの“新天地探し”も、ようやく終わりを迎える見通しだ。
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