バッドにスパイクまで広がる日本製品不買運動、韓国スポーツ界の本当のジレンマ

日本製の不買運動がスポーツ界にも広がっている。プロサッカーの一部クラブは、日本のビール会社とスポンサー契約を結んだが、今回の事態以降、国産ビールに替えている。

しかし、大半のプロスポーツは日本製品を切り取ることができず、推移を見守っている。ほとんどが契約期間を残しているか、複数年契約中だからだ。

【現地発の注目記事】日本不買運動から1カ月…日本企業に打撃も、一部から「韓国に悪影響」の声も

韓国プロ野球の場合、サブスポンサーが東亜(トンア)大塚だ。 韓国の東亜(トンア)製薬と日本の大塚製薬が持ち株を分け合っている。

韓国野球委員会(KBO)は、東亜(トンア)大塚と20年間、数年単位で契約更新中なので、契約を破棄するのが難しい。そこでKBOは「現在の状態では契約破棄は考えていない」と線を引いた。

日本のスポーツブランドであるデサントのユニホームを着用しているLGツインズも似たような状況だ。LGツインズは「デサントとの契約が2年残っている。今年まではひとまず使用し、日本との雰囲気が悪化し続ければ検討することもあるだろう」と慎重な立場を示した。

その他にも多くの種目の用具が日本製品だ。例えばプロバスケットボールKBLの公認ボールの製作会社は、日本のモルテンだ。

シューズも日本産が多い。代表的なブランドがアシックスとミズノだ。選手たちは競技力を維持するために自分に適したシューズやスパイクを着用する。そのため、シーズン中に替えるのは容易ではない。

装備や用具が多い代表的な種目が野球だ。

スパイクだけでなく、グローブ、ミット、バット、ロージンバック、各種保護装具など、種類も多い。選手たちは本音では日本製ではないほかの用品に換えたい。

しかし、装備は競技力と直結する部分なので、交替が容易ではない。どんなグローブで捕球し、どのバットで打撃をするかによって結果が変わるだけに、敏感に反応するしかない。また、選手個人が日本の用具メーカーとスポンサー契約を結んだケースもある。

現在、韓国国内では日本の経済報復に対抗し、日本製品の不買運動がさまざまな分野へと広がっている。大型店舗では日本製品が消えており、日本製車両の輸入もぐんと減った。

衣類、育児用品、化粧品、趣味用品まで全方位に広がっている。多くの人々がソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて不買製品をアップデートしており、日本製を確認するサイトは、接続の爆発でサーバーがダウンするほどだ。

日本の経済挑発に対抗する“対抗火”が激しくなっている。不買運動の熱気はスポーツの領域にも及んできたのだ。

そんな中で韓国プロスポーツはジレンマに陥っている。国民の感情に反することは難しく、だからといって直ちに日本製品を放棄することもできない。

今年まで、もしくは契約が満了するまで見守ろうという雰囲気だ。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集