関東大学サッカーリーグ、早稲田大学が今季初勝利。外池大亮監督「早稲田として上回れるのは熱量」

2022年06月11日 サッカー #玉昌浩

6月11日に「JR東日本カップ2022第96回関東大学サッカーリーグ戦」第9節、早稲田大学と順天堂大学の試合が行われた。

試合は前半9分、最初のコーナーキックで平松柚佑が得点。早稲田大学が先制し、前半を折り返す。

早稲田大学は後半29分、小林里駆のゴールで順天堂大学に追い付かれるも、後半37分に西堂久俊のゴールで再びリードし、後半44分には駒沢直哉のダメ押しゴールでリードを広げ、3-1で今季初勝利を挙げた。

「ちょうど昨日、早稲田のラグビー部の大田尾竜彦監督と話す機会があって、サッカー専門部隊ではない我々ができることは、一つのことにいろんな背景を持ったメンバーたちが、熱量を持って戦うこと、それがやっぱり“早稲田らしさ”ですよねという話をした」という外池大亮監督。

「改めて今日の試合に対しても、いい言葉をいただいた。サッカーの能力の高い選手たちがそろっている順大さんを相手に、自分たちが早稲田として上回れるのは熱量」とし、テクニカルエリアから「熱を相手に伝えろ」との声を送り続けた。

「それが自分たちのなかだけで頑張っているだとか、勝てていないけどみんな一生懸命やっているとか、そういうことだけじゃなくて、それが相手に伝わってこそ。自分たちがこの舞台でやらせてもらっていること、また今日は大学サッカーの聖地の西が丘で試合をできるということで、自分たちがやれる最大限、それを越えていくようなエネルギー、パワーをという意味でも、熱量というものを意識してやった」と勝利の要因を振り返った。

続けて、明治大学と法政大学の試合が行われた。

試合が動いたのは後半12分。左サイドの高い位置でボールを奪った佐野陸人がゴール前につなぎ、久保征一郎が左足でゴールに流し込む。このゴールが決勝点となり、法政大学が勝利を収めた。

明治大学に対し、「相性がいいのか、選手もしっかりと気持ちを入れてくれるので、これだけのパフォーマンスを本当は出せるんだということがわかって良かった」とは法政大学の井上平監督。

無失点については、「守り方の理解が出来てきたことが、粘り強さにつながっている。あと1本通されたらという危ないシーンはたくさんあったが、最後のところで体をぶつけたり、カバーしあえる距離感にいた。日頃のトレーニングでそういう意識でやれているからこそ、ここに出たと思う」と評価した。

一方、明治大学の栗田大輔監督は「今日は完敗。法政さんの粘り強さが今日の結果だと思う」とコメントした。

(文=玉 昌浩)

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