またゴールだ。ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)のゴール感覚は落ちていない。
ファン・ウィジョは10月20日、ホームで行われた横浜マリノスとのJリーグ第30節で、0-1でリードされていた後半に交代出場し、同点ゴールを決めた。
ファン・ウィジョのゴールを土台にガンバは逆転勝ちし、降格圏から瞬時に10位に浮上した。
ファン・ウィジョはリーグ14得点目となるゴールで、チームの5連勝に決定的な役割を果たした。
難易度の高いゴールだった。
ファン・ウィジョは後半26分、ペナルティーエリア内の正面で背を向け、アデミウソンからパスを受けた。ボールをコントロールせずにスピードを生かしてそのまま振り向き、あっという間に相手を一人かわした。ほかの2人のDFもファン・ウィジョの動きに戸惑い、まともにポジションを取れなかった。
ファン・ウィジョは狭いスペースでシュートの空間を作り、右足でシュートした。ボールは相手守備とGKのブロックの隙間を通り、そのままゴールに吸い込まれた。シュートの勢いは強くなかったが、GKが予測できなかったタイミングのシュートは防げなかった。
ファン・ウィジョの瞬間的な判断と個人技、正確なシュートの3拍子が揃った完璧なゴールだった。
ガンバはこの日、ファン・ウィジョがAマッチを消化したことを配慮し、スタメンから外した。しかし、エースの欠場した攻撃は力がなかった。結局、後半の開始と同時にファン・ウィジョを投入し、勝利した。
いまの勢いなら、11月のオーストラリア遠征でもファン・ウィジョが主力のワントップとして活躍する見通しだ。
パナマ戦にスタメン出場したソク・ヒョンジュンよりも、ファン・ウィジョが残したインパクトが大きかった。最近のコンディションやゴール感覚でも、ファン・ウィジョがリードしている。
韓国代表ははアジア最強チームであるオーストラリア、ウズベキスタンとスパーリングを行う2019年1月にアラブ首長国連邦(UAE)で行われるアジアカップのための模擬テストだ。
ファン・ウィジョの活躍が早くも期待される。Jリーグは、アジアでも屈指のレベルの高い舞台だ。アジアカップの決勝トーナメントで対戦するチームとレベルが似ているといえる。ファン・ウィジョが十分活躍できる環境だ。
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