新型コロナウイルス感染症と関連した制限事項が解除されたことで、Kリーグにもついに“春”が戻ってきた。
史上初めて冬季に開催されるカタールW杯のため、過去最速となる2月19日に開幕した2022シーズンのKリーグ1(1部)。
開幕節でこそ平均5050人の観客動員を記録していたが、最近ではオミクロン株の大流行もあって減少傾向の再来を避けられず、一時は節平均2000人台まで観客数が落ちたこともあった。
しかし、オミクロン株の感染拡大が収まり、最近では声出し応援や対面イベントが再開され、屋外スポーツに対する政府の制限事項が解除されたことで、再びスタジアムに人が戻りつつある。
再始動の時期も適切だった。5月5日の「こどもの日」、8日の「両親の日」に行われた第10~11節から新型コロナ関連の制限事項が大部分解除されたが、第10節だけで全6会場に4万1211人の観客が集まった。平均6869人という数字だ。
なかでも、最も多くのファンが集まったのは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース対FCソウルが行われた全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で、1万2024人が詰めかけた。
第11節でも、全6会場に3万4922人のファン(平均5820人)が訪れた。FCソウルと水原(スウォン)FCが行われたソウルワールドカップ競技場だけで1万2790人だ。
制限事項が解除されたことに加え、韓国で「家族の月」と呼ばれる5月をタイミングよく迎えたこともあり、各ホームチームは会場にアミューズメント施設を設置。グッズ提供やマジックショーなど、さまざまなイベントを誘致した努力が輝いた。
現在まで行われた今季Kリーグ1の第1節から第11節まで、累計観客数は27万4497人で、平均観客数は4159人。“コロナの悪夢”に閉じ込められた昨年は、同時期の平均観客数が2179人だっただけに、それから2倍近く増えた。
コロナ禍以前の2019年は同時期で平均8658人だったが、今はその半分の水準まで回復した。
Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は、暖かな春の日差しが心地よい5月に、より多くのファンがスタジアムに訪れることを願っている。
来月には韓国代表がベスト4進出を果たした2002年日韓W杯の20周年を記念し、さまざまなイベントの開催が準備されているなか、この雰囲気に便乗してKリーグにより多くのサッカーファンが足を運ぶ可能性がある。
1・2部すべてのクラブが、Kリーグの新規ファン獲得のためにユニークなイベント研究に邁進している。
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