自ら「自尊心が傷ついた」と語ったほどで、否定的な雰囲気は否めない。ソン・フンミンは去る8月20日のアジア大会グループリーグ第3節のキルギス戦以来、ゴールを決めていないのだ。
しかも所属するトッテナムに帰ってからも、まだシーズン初ゴールを決めていない。プレミアリーグ5試合、リーグカップ1試合、UEFAチャンピオンズリーグ2試合に出場したが、沈黙は続いた。15試合無得点だ。
パフォーマンスが大きく落ちたわけではないが、得点力のある選手が長い間ゴールを決められないのは、間違いなく良い兆しではないだろう。焦りも生じかねない。ソン・フンミンはワールドカップに2度出場しており、チャンピオンズリーグのような大舞台で活躍した経験豊かな選手であるため心配する必要はないかもしれないが、それでも沈黙期間はできるだけ短いほうがいい。
今回のパナマ戦でソン・フンミンがゴールを決めれば、韓国代表は自信を持って次のステップに進むことができる。中心選手のゴールは、いつでも喜ばしいことだ。ソン・フンミン個人としてもプラスだろう。トッテナムに戻れば熾烈な生存競争が始まる。ライバルとの戦いで優位に立つためには、長所である得点力を見せなければならない。
長い沈黙を破ってゴールを決めることができるか。ソン・フンミンのパナマ戦最大のミッションだ。
(構成=呉 承鎬)