2022年北京冬季五輪のスピードスケート男子500mで銀メダルを獲得した韓国代表チャ・ミンギュにメダル剥奪の警告が出た。
チャ・ミンギュは2月12日、北京国立スピードスケート競技場で行われたスピードスケート男子500mに出場し、2大会連続となる銀メダルを獲得した。
試合後、メダルの授与式に参加したチャ・ミンギュは自分の名前が呼ばれると、しばらく腰を曲げて壇上を手で撫でたあと表彰台に上がり、右手を頭上に上げて観衆に向かって挨拶していた。
このチャ・ミンギュの行動について、中国のポータルサイト「百度」はスポーツクリエイターのコメントを引用し、「4年前の平昌大会で、男子ショートトラック5000mリレーで銅メダルを獲得したカナダの選手らが、表彰台に上がる前に団体で表彰台を掃き、他種目の自国選手が受けた判定に抗議したと推測された場面を思い浮かべる」と伝えた。
その上で、「国際オリンピック委員会(IOC)の最新規定によると、チャ・ミンギュは規定を違反して処罰される可能性が高く、最悪の場合、銀メダルを剥奪される可能性がある」と主張している。IOCは新規定を通じて、表彰式で選手たちが抗議することを禁止したというのだ。
特に、2006年トリノ、2010年バンクーバーの2大会で4つの金メダルを獲得した元中国代表の王濛は、チャ・ミンギュが出場したスピードスケートは各グループ2人ずつ走り、トラックが分かれているため相互干渉がほとんど無いという点を強調。王濛はチャ・ミンギュの行動について、「私は彼がショートトラック選手だと思っていた。ただ、磨きたければ磨いてほしい。中国選手がそばにいられない、なぜ韓国選手が磨きをかけるのか分からない」と非難した。
チャ・ミンギュがどのような意味で表彰台の上を掃いたのかは不明だ。IOCも、現時点ではチャ・ミンギュの行動に対して何の対応も取っていない。
しかし、中国のネットユーザーたちはSNSで、「自分の墓石を磨くのか」「カーリングだと思っているのか」といった不満を述べている状況だ。
(記事提供=OSEN)
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