韓国Kリーグ1(1部)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は1月26日、2021シーズン限りでサンフレッチェ広島を退任した池田誠剛コーチの入閣を発表した。
池田コーチの入閣には、蔚山現代を率いるホン・ミョンボ監督との深い縁がある。
池田コーチはホン・ミョンボ監督の本格的な指導者生活の第一歩となった2009年のU-20韓国代表監督時代、初の外国人フィジカルコーチとして韓国の地を踏んだ。ホン・ミョンボ監督が連れてきたスタッフとして注目を集めた池田コーチは、ホン・ミョンボ監督が重視する選手の強靭な体力と効率的なコンディション管理に重要な役割を果たした。
以降、ホン・ミョンボ監督がU-23韓国代表、韓国A代表を率いた際も必ずコーチとして帯同し、2009年U-20W杯から2010年広州アジア大会、2012年ロンドン五輪、2014年ブラジルW杯まで、長い期間をホン・ミョンボ監督とともに過ごした。
また、蔚山現代には元ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(31)をはじめ、FWパク・チュヨン(36)、MFイ・チョンヨン(33)、DFキム・ギヒ(32)、DFイム・ジョンウン(31)など、かつて代表時代に池田コーチの指導を受けた選手も多い。
特に、キム・ヨングォンは2009年U-20W杯、2010年広州アジア大会、2012年ロンドン五輪、2014年ブラジルW杯の4大会すべてをホン・ミョンボ監督、池田コーチとともにしているだけに、再び顔を合わせる2022シーズンの蔚山現代では“師弟間のシナジー効果”がさらに発揮されることが期待されている。
ホン・ミョンボ監督は池田コーチの入閣に際し、「チームを目標達成まで一緒に導いてくれる頼もしい仲間とともにできるようになった。来シーズンはより素晴らしい姿を見せられるよう、誠剛コーチを含むすべてのチームメンバーと最善を尽くして準備したい」とコメント。
キム・ヨングォンは「誠剛コーチと再会できることに胸がときめく。監督、コーチから教わるときの初心と、これまで積み上げてきた経験が上手くマッチできるように努力したい」と伝えた。
池田コーチは「ホン・ミョンボ監督とまた一緒に仕事ができて嬉しい。良い選手、仲間たちとともに素晴らしいチームを作ることに一助したい」とし、「リーグ開幕までチームとしっかり準備をし、選手たちがファンに素晴らしい試合をお届けできるようにサポートしたい」と意気込みを明かした。
なお、蔚山現代は公式インスタグラムで日本語で「サンフレッチェ広島ファンの皆様!池田誠剛コーチが韓国に無事到着できるように応援していただき誠にありがとうございます!私たち蔚山現代は池田誠剛コーチとともに、これから良い活躍と思い出を積んでいきたいと思います。蔚山現代と池田誠剛コーチの応援をよろしくお願いします!蔚山現代の公式YouTubeとインスタグラムも多くの関心をお願いします」と投稿し、広島への感謝を綴っていた。
蔚山現代は来る28日まで巨済(コジェ)島で冬季キャンプを実施した後、2月20日のKリーグ1開幕戦(金泉尚武戦)まではクラブハウスでトレーニングを行う予定だ。
■【インタビュー】キム・ヨングォンが“恩師”ホン・ミョンボと迎えたいハッピーエンディング
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