吉田麻也(33、サンプドリア)、冨安健洋(23、アーセナル)の戦線離脱でセンターバック事情が注目されている日本代表だが、韓国代表はキム・ミンジェ(25、フェネルバフチェ)が万全の状態で合流するため、安泰のようだ。
サッカー韓国代表は、カタールW杯最終予選の第7、8戦に最高のメンバーで挑むことが出来ない状況に置かれている。
プレミアで活躍するFWソン・フンミン(トッテナム)とファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)が、負傷により合流が不透明となっている。代替案はあるものの、攻撃面での戦力低下は著しい。
だが、守備面では心配がない。キム・ミンジェが万全の状態で代表に合流するからだ。
2021年夏、トルコの名門フェネルバフチェへの移籍で欧州初挑戦を選択したしキム・ミンジェは、わずか半年で確実に主力DFとして定着。しかも、単なる主力ではなく、不可欠な存在として評価されている。
2021年末には、トルコメディアが選んだトルコリーグの「今年のDF」に名を連ね、現地メディアから連日のように高評価を受けている。
そしてキム・ミンジェだけでなく、センターバックの相棒キム・ヨングォン(31、蔚山現代)も冬季トレーニングを通じてコンディションを上げている。加えて左右のサイドバックもアイスランド、モルドバ戦でコンディションをチェックし、抜かりがない。
そしてボランチのチョン・ウヨン(32、アル・サッド)が健在のなか、バルセロナ下部組織出身のMFペク・スンホ(24、全北現代モータース)という新たなオプションも定着。ディフェンスユニットはポジティブな要素が多い。
トルコ・イスタンブールでの代表練習に合流したキム・ミンジェは、「昨日試合をしてきたが、代表チームに来ると思うと体がすぐに回復したようだ。チームで着実に試合に出られていることに感謝している。思ったよりもレベルが高いリーグなので、経験しながら学んでいる」とし、「着実に試合に出場してきたので、体のコンディションもいい。チームの雰囲気も良く、結果も良いので、この雰囲気だけを維持できればと思う。主力としてプレーしていた選手が出場できなくなることもあるが、守備を中心にチームが要求している部分を選手たちとよく話し合いながら合わせていけば、大きな問題はないだろう」と自信を示した。
続いて、「前回の試合でも、選手同士で“次の試合で(ワールドカップ本大会進出を)終わらせよう”と言った」とし、「今回の試合で本大会行きを決め、残りの試合でも最善を尽くして良い姿を見せる」と、今回の2連戦を通じての覚悟を明らかにした。
なお、サッカー韓国代表は1月25日にレバノンへと移動し、27日にレバノンとワールドカップ杯最終予選第7戦を行う。その後、中立地域であるUAEのドバイに移動し、シリア戦に備える予定だ。
■【写真】海外メディア、韓国代表紹介に「北朝鮮代表」の写真掲載
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