ワントップの座をめぐる競争の構図が作られた。
競争の主人公は、ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)とソク・ヒョンジュン(ランス)だ。
サッカー韓国代表の最前線のポジションは、ここ数年いつも悩みの種だった。他のポジションに比べてひときわ貧弱だった。
ウィングが豊富で、中盤の選手も多い。センターバックや左右のサイドバックも100%満足はできないが、それでも競争力はある。
しかし、パク・チュヨンの技量が落ちた後、主力に値するストライカーはいなかった。
ウリ・シュティーリケ、シン・テヨン監督時代には、イ・ジョンヒョプやキム・シンウク、チ・ドンウォンらが競争したが、確実な主力選手はいなかった。そのため、ソン・フンミンがもともとのポジションであるウィングではなく、ワントップで活躍していた。
主に4-2-3-1のフォーメーションを使うパウロ・ベント監督も、最前線の1席について悩むしかない。一種の“最後のパズル”だ。
ただ、その悩みを解決する余地はある。最も目立っている候補にファン・ウィジョがいるからだ。
今シーズン、Jリーグで大活躍しているファン・ウィジョは、ジャカルタ・アジア大会での金メダル獲得の主役として活躍した。9得点を挙げ、韓国が優勝するうえで最も決定的な役割を果たした。
アジア大会直後で体力が落ちていた9月のAマッチ2試合ではゴールを決められなかったが、10月12日のウルグアイ戦で先制ゴールを決めた。Aマッチで3年ぶりの得点を挙げ、上昇気流に乗っている。
また、単にゴールを入れただけではなく、パフォーマンスも良かった。
世界的なレベルのウルグアイの守備陣にも押されず、自らの長所を示した。ペナルティーエリア内での動きは鋭く、決定力は抜群だった。得点の場面では集中力が目立った。代表チームの主力FWになる資格を証明した試合だった。
ファン・ウィジョはベント監督体制で光を見るタイプ
ファン・ウィジョの対抗馬は、久しぶりに代表に復帰したソク・ヒョンジュンだ。