韓国代表MFイ・ガンイン(20)と日本代表MF久保建英(20)によるマジョルカ“日韓デュオ”の共存が本格的に始まる。
イ・ガンインは11月28日(日本時間)、ホームのエスタディ・ソン・モイシュで行われたラ・リーガ第15節ヘタフェ戦で先発出場し、90分間プレーした。
この日、イ・ガンインは抜群の活躍を見せた。90分間で最前線と2列目中央、サイドを活発に動き回り、マジョルカの攻撃をリードした。チームメイトに精度の高いパスを供給し、状況によっては自ら果敢にシュートを試みて得点を狙った。
試合は0-0の引き分けに終わったが、イ・ガンイン個人の活躍は注目を浴びた。
現地メディアもイ・ガンインを称賛した。マジョルカ地元メディア『OKディアリオ』は試合後、イ・ガンインを「スターだ。またしてもマジョルカで最高の選手だった。イ・ガンインは別次元の選手だ。大胆かつ果敢だった。純粋な魔法を駆使する」と絶賛していた。
イ・ガンインは今季ここまで11試合に出場し、700分間プレーしている。1試合当たりのプレータイムは63.6分と、事実上の主力といっても過言ではない。
バレンシア所属の昨季は1シーズンで1266分のプレーに終わったことを考慮しても、今季はマジョルカで着実に出場時間が伸びている。
また、ヘタフェ戦では久保が復帰を果たした。久保は後半23分にスペイン人MFジョルディ・ムブラ(22)と交代で出場し、約25分間プレーした。
久保は去る9月23日のレアル・マドリード戦で負傷して以降、約2カ月近く欠場した。その間、イ・ガンインは順調に出場機会を確保し、主力定着に一歩前進している。
イ・ガンインと久保は幼い頃からライバルと呼ばれてきた。ともに2001年生まれでポジションも同じであり、どちらもスペインで成長してきた共通点がある。それだけに、マジョルカでも善意の競争を繰り広げるものと期待されている。
もっとも2人が主力争いをめぐって競争するようにも見えるが、“日韓の至宝”共存の可能性は十分にある。
ルイス・ガルシア監督は基本的にイ・ガンインを中央に、久保をサイドに起用する。イ・ガンインがボールをキープして久保につないだり、2人の連係プレーでゴールへ向かったりことも可能だ。ともにテクニックに優れる2人は、イ・ガンインが創造性のあるパス、久保はスピードあるドリブル突破を得意とするだけに、さらなるシナジー効果も期待できる。
実際、ヘタフェ戦で2人は数回ボールの受け渡しをしながら、攻撃の組み立てにともに参加するシーンを演出した。今後、“日韓の至宝”がマジョルカの攻撃の責任を負う可能性は十分にあり得るだろう。
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